お育ちがにじむ。贈答品と手土産にまつわる常識・非常識
贈答品については郵送することが多いかもしれませんが、手渡しする場合の正式な作法を(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。
【連載/気品を身につけるシンプルな教え#22/贈答品編】
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*(一社)日本プロトコール&マナーズ協会
贈答品の正しい渡し方は?
そもそも贈答品とは、お相手への想いを伝え、友好の気持ちを形にあらわすことです。「お世話になっています」「いつもありがとうございます」、「これからもよろしくお願いします」、そして「おめでとうございます」など、思いやりなどの”気持ち”を贈りたいものです。
風呂敷に包む意味は?
贈答品は、けがれを祓う意味や埃除けの意味からも風呂敷で包み、道中で使用した紙袋のままお渡しするのは失礼になりますので、必ず紙袋から取り出します。お渡しする際には、紙袋から品物を取り出し、次に風呂敷を外します。その紙袋や風呂敷は持参した自分のバッグなどにしまいます。
90度ずつ回してお相手に正面にしたら両手で渡す
贈答品の正式な渡し方は、立って渡す場合、お渡しする品物をご自分の胸の高さのところで、正面を自分の方に向けて持ちます。次にお渡しする品物を時計回りに90度ずつ回して、正面がお相手の方に向いたところで、両手でお渡しします。
紙袋の正式な取り扱いは?
外でお会いする場合は、お持ち帰り頂く新しい紙袋を別に用意してお相手の方にお使いになられるかどうかを伺います。紙袋をお使いになる場合は、お渡した品物を一旦預かって、紙袋にお入れしてからお渡しします。
お相手の負担にならない適切なセレクトを
贈答品は、お相手がお返しに困るような高価過ぎるものを贈ることを控えます。お相手の好みやライフスタイルなどを考えて喜んでいただける物を事前に選んでお持ちしましょう。一般的には食品が多いですが、生菓子などその日のうちに食べなければいけないものでないほうが良いですね。話題のお菓子、日持ちする物が良いでしょう。
続いては外国人のお友達への贈答品について。
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