東芝が「約40年ぶりに作った」電気圧力鍋、働く女性に起きていた変化って?【開発秘話♯10】(後編)

2021.12.23 WORK

*開発秘話一覧はこちら

東芝から、約40年ぶりに電気圧力鍋が発売されました!東芝ライフスタイル キッチン・リビング事業部 キッチン商品部 商品企画 黒﨑秀行さんに「なんで作ったの?」と聞いてみると……?

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コロナで激増したのは意外にも「ほったらかし料理」のニーズ

もともと調理分野は時短、手間をかけずにという流れが一大トレンドでした。そんな中、おうち時間急増とともに「料理レパートリーを増やす」プレッシャーが家庭に押し寄せてきました。

 

黒崎さん(以下同)「そうでなくとも休校や在宅で慣れない暮らしの中、さらに料理まで。とくに夏休みの頃には、もう何を作るか考えることすらしんどいという声も聞こえていました。そんなご家庭の苦労を軽減するためにも、こういう道具があればレパートリーが増えるよねという何かを開発したかった。電気圧力鍋がぴったりでした」

 

ターゲットは圧力鍋のベテランではなく、これまで使ったことすらない人たち。使ってみればラクなんだろうけれど、怖い、面倒など、何か理由があって手が伸びなかった人たちです。

 

「使った皆さんからは、ほったらかし料理がこんなにラクだなんて想像しなかったという声が挙がっています。在宅勤務中、お子さんが家にいるカオスの中、会議をしながら、育児をしながら料理ができるんです。もう一つ、予約調理も圧倒的に便利だと好評。これまでなら家に帰ってから料理する気力すらなかったのに、朝出かける前に料理をセットして予約を押して帰ってきたら完成しています」

 

家で過ごす時間が増えたように見えて、意外にも自由になる時間は減っていた。それがおうち時間の正体なのでしょう。ところで予約調理は朝、鍋の中に生肉を入れて、そのまま放置するのでしょうか? だとすると、特に夏場は衛生面が気になりますが……?

 

「大丈夫です。予約調理の場合、最初に熱を入れてお肉やお魚を調理、その後熱を落として味をしみ込ませていきます。予約が6時間後なら5時間後から熱をいれなおし始め、予約時間にできたての熱々に仕上げます。予約は3時間から12時間の間で可能。夜のうちに朝ご飯をセットして、朝のうちに夜ごはんをセットするフル回転も可能です」

 

慣れてきたら材料に合わせてマニュアル調理も可能

RCP-30Rは圧力を1.8気圧と1.4気圧から選べます。

 

「素材によって簡単に圧力を使い分けることが可能。たとえば魚も、白身魚は圧力をかけすぎると崩れてしまいますから、1.4気圧で調理して見た目の形を保ったほうがいい。一方、さんまやいわしなど骨ごと食べたい魚なら、1.8気圧でほろほろに仕上げれば、お子さんも喜ぶ健康料理に。これ1台あれば何でも材料に合わせて『おいしく上手に』調理できるものを目指しました」

 

他に無水調理、煮込み、炒めるなどのモードがありますが、炒め? 圧力鍋に炒めるモードって必要ですか?

 

「案外見過ごされるのですが、おいしく作るためには必須ですよ。たとえばビーフシチューのお肉は事前にいためて焼き色を付けて、お肉のジューシーさを失わないようにします。炒める調理をしないで煮込んでしまうとあくがでたりぼそぼそになったりするんです」

 

炒める工程にガスでフライパンを使うと洗い物がムダに増えるため、電気圧力鍋の中で炒めて、そのまま圧力調理へ移れるように工夫したそう。

 

「特に自分の料理の腕が上がったと実感していただけるのはお肉の料理です。従来なら長時間かけてぐつぐつ煮込んでいたものが30分ほどで完成します。柔らかくておいしいお肉の煮込みが時短でできるほか、野菜ならばうまみが染み出しやすく、また魚へも味がしみ込みやすくなります」

 

はじめて圧力鍋を使う人にこそ使ってもらいたい

ガス圧力鍋を持っているものの死蔵しているという人は案外多いのですが、「火にかけるタイミングがわからない」「音が怖い」など、使い方が難しいのが食わず嫌いの原因です。

 

「ある程度慣れれば便利なのですが、使い始めのハードルの高さがものすごい。この点、電気圧力鍋はボタンを押して待つだけとハードルが限りなくゼロに近いんです。ガスならば音がし始めるまで鍋のそばで待って、音がしはじめたらタイマーをセット、鳴ったらガスを消してと案外長い時間拘束されますが、電気圧力鍋なら気にせず他の家事もできます」

 

想定したのは、育ちざかりの子どもに栄養価の高い料理を毎日手軽に作りたい、新しい料理に対する好奇心の高いファミリー。インテリアにもなじむよう、落ち着いたマットブラックの丸いデザインにシルバーの蓋でアクセントを入れました。

 

「圧力鍋の蓋はスライド式とフルオープン式がありますが、このスライド式のほうが圧力がかけやすく、蓋ごと丸洗いできるためお手入れ性も向上しています。圧力鍋は肉や魚を調理するため、どうしてもニオイの問題も出てきますから、毎日気楽に使えるためにはお手入れの手軽さを重視しました」

ガス式の圧力鍋と比べてさほど高くないプライスも魅力です。

 

「手を出しやすいモデルとして、価格、デザイン、お手入れの簡便さを揃えました。この価格でこの圧力値のモデルはなかなか他になく、この値段でこのおいしさを実現できるなら、手前味噌ですが相当お買い得だと思っています(笑)。鍋もフッ素加工で焦げ付くことなく炊飯も可能です。玄米食の方にもおすすめです」

 

>>>前編はこちらから

東芝電気圧力鍋 RCP-30R(調理容量2.0Ⅼ/満水容量3.0L)オープン価格・店頭価格約2万2000円(編集部調べ)/東芝ライフスタイル

詳しくは>>>公式サイト

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集部 井一美穂

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