「オミクロン?私は二度とかかりたくない」29歳夫婦が見た結構な地獄

爆発的な感染者を出している新型コロナウイルスのオミクロン株。

1月15日に陽性判定を受けたマイコさん(仮名・29歳/横浜市)に体験談を聞きました。

 

軽いだなんてとんでもない。私は二度とかかりたくない

神奈川県横浜市にご主人と2人で暮らすマイコさん。扁桃腺が弱く、普段から高熱を出すことも多いそうです。

 

「オミクロンはインフルエンザの軽い版、ただの風邪だという人もいますが、とんでもない。私はもう二度とかかりたくないです。ネットを見ていると、特に若い層を中心に『どうせ風邪だろ』という発言が見られますが、本当に気を付けてほしいって思います」

 

マイコさんが異常を感じたのは1月13日(木)の深夜。感染源は特定できませんでしたが、飲食店勤務のため、もしかして職場だったのかもと振り返ります。

 

「寝ている間にふと目が覚め、急にのどの痛みと倦怠感を実感。のどはイガイガ、かゆくて痛く、これはきっと熱が出るという予感がしました。金曜に起きると症状はいっそう強まり、夜には熱が37.5℃を越えたため、土曜に病院へ。コロナかな、どうかなとドキドキしながらの受診でしたが、抗原検査の段階で陽性とわかりました」

 

高熱を出しやすいためこの1年で3回PCR検査を受けたマイコさん。ご主人も気胸を持つため、夫婦とも感染にはかなり気をつけてきました。なのに感染してしまった、その事実にショックを受けたそう。

 

「我が家は1DKで、寝室も主人と一緒です。私が感染したら確実に主人にうつしますし、仮に私が大丈夫でも主人は悪化するかもしれない。体験したことのない未知の病気ですし、みんなが軽いからといって私たちも軽く済むかはわかりません。不安と、もっと対策すべきだったという後悔でいっぱいでした」

 

この時点ではまだ病院は自宅療養か宿泊療養、保健所の連絡を待って決めてくださいと言っていましたが、保健所から連絡がきてみると「当然のように自宅療養の前提」でした。

 

気胸、扁桃腺。典型的「ではない」基礎疾患でもこれだけ悪化する

帰宅後すぐに家の中でもマスクを着用、お互いが手で触れた場所は細かくアルコール消毒、食事もまったく別に分け、生活も寝室とリビングに分離しました。ですが、苦労むなしく月曜にはご主人も陽性と判定されます。

 

「その時点では私もすでに、動くのがつらいレベルの倦怠感に苦しみ、起き上がれない状態でした。ほかにも、吐き気、咳、胸の痛み、鼻詰まり、下痢……さまざまな症状に断続的に襲われるんです。特に発症からの3日は倦怠感のあまり食事もとれず、どんどん弱っていくばかりでした。インフルエンザなら3日あれば回復しますよね。明らかにこれまでの病気とは違いました」

 

厚生労働省のガイドを確認しても、気胸、扁桃腺は重症化リスク因子とは特定されていません。しかし、マイコさんの危惧通り、より症状が重くなったのはご主人でした。

 

「主人は陽性判定を受けた月曜の夕方から発熱し、夜には38℃台まで上がりました。火曜も下がらず、そのまま夜に40.2℃に。感染症センターに電話をかけて解熱について相談し、手持ちのロキソニンを服用してもらいました。飲めばいちどはすぐに下がるのですが、数時間後にまた40℃近くまで上がってきます。この繰り返しが3日ほど続きました」

 

このまま治るのか? 悪化して入院になる可能性もあるのか? そんな不安でいっぱいだったそう。

 

「高熱の間、主人は寒い寒いと言い続けて震えていました。本当に苦しかったと思いますが、私も倒れているので、二人でぐったりするしかない。私たちの食事や洗濯はともかくとして、飼っている猫3匹の世話は誰かがしないとなりませんから、ちょっと調子のいい瞬間にはいずりながら片付けていました。それでも2人いるからどちらかが頑張れましたが、1人暮らしだったらどうなったんでしょう……」

 

つづく>>>不幸中の幸い…療養がはじまってみて「ぞっとしたこと」とは?

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