「みずくも」ではありません。「水雲」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「水雲」です。
「水雲」の読み方は?
「水」も「雲」も小学校で習う、日常生活に馴染みのある漢字です。ですが、「水雲」の読みは「みずくも」ではありません。「水雲」には2つ読み方がありますが、以下の食べ物を表す際にはなんと読むでしょうか。
茶色で柔らかく、糸状で、よく分枝して房のように見え、ぬるぬるしている。酢の物にして賞味。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
正解は……
「もずく」です。
「もずく」は「水雲」の他、「海蘊・海雲」とも書きます。「海蘊・海雲」は漢名(中国での名称)からきています。
「もずく」はモズク科の褐藻で、ホンダワラ類(ホンダワラ科の褐藻)に付着して生育します。「もずく」の呼び名は、この特徴から「他の海藻(も)に付着して生息する→藻に付く→藻付く→もずく」となったといわれています。
「水雲」の字が当てられた理由についての一次情報は見つけることができませんでしたが、海の中のもずくの様子が「水」に浮かぶ「雲」のようであることから当てられたとされる説が多く見られました。
「水雲」のもう一つの読み方は……?
「すいうん」です。
「すいうん」と読む場合には
1 水と雲。転じて、大自然。雲水。
2 流れる水や行く雲のように漂泊し、行脚あんぎゃすること。また、その僧。雲水。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「もずく」と「すいうん」では意味が異なります。一般的にはひらがなで「もずく」と表されていることが多いと思いますが、本記事をきっかけに、食事処などで「水雲」と見かけた時には「もずく」と読むことを思い出していただけると幸いです。
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