いま40代女性が「自分探し」に改めて迷い始めた「深刻な理由」とは?【キャリアの棚卸総集編】

2022.04.04 WORK

40代に入り、会社員生活の残りが20年を切りました。ちょっとだけ生活が落ち着いてきた人が次に考えるのが「この先どういうキャリアをどう積んでいくか」。この仕事をこのまま続けていくのか? 他の道を歩んでいくのか?

「転身を含め先々を見据えたキャリアの積み方」「そのためのキャリアの棚卸のしかた」を知っておけば、50代以降の自分の成長はかなり変わります。

女性のセカンドキャリア研修を手掛ける株式会社Next Storyの代表、西村美奈子さんにお話しを伺いました。

13回シリーズの1回目です。

この記事のシリーズ一覧

【何から始めればいい?40歳を過ぎたら考える「キャリアの棚卸」のこと】

40代「自分のやりたいこと探し」に焦る人が増える理由は

こんにちは、女性のセカンドキャリア研修を手がける「Next Story」代表の西村美奈子と申します。

 

私は新卒で富士通に入社し、50代に入ってから女性のセカンドキャリアにまつわる研究を始めました。58歳で早期退職して「Next Story」を作り、研修と女性たちのコミュニティづくりに携わっています。現在62歳です。

 

振り返れば、私も40代は迷いの時期でした。みなさんもお迷いではと思います。この背景にはステージの問題もあります。

 

まず、40代後半にさしかかると育児は大抵一段落します。高齢出産の方でも保育園時代のようなバタバタ感はなくなりますし、早ければ子どもが高校や大学に進学してほぼ手を離れます。受験などでの関わりはあっても、物理的に自分の時間を使うことはなくなり、「さあどうしよう」と急に自分の将来を考える余裕が生まれます。

 

現在の仕事が天職で、このまま極めていきたいと心に決めている人は迷いません。ですが、これまで組織に忠実に従い、与えられた仕事を懸命にこなしてきた人ほど「自分のやりたいことは何だっけ?」と我に返る傾向があります。

 

定年まではまだ時間があります。残り日数が足りずに焦るのではなく、もっと大きな人生のテーマに迷い、「自分のやるべきことを早く探さなきゃ」と焦り始める時期なんです。

 

40代半ば、漠然と「定年後に仕事がなくなる不安」が頭をよぎりはじめた

私はもともとエンジニアとして富士通に入社しましたが、エンジニアとしては傍流を走ってきました。仕事は何でも無我夢中で楽しんでやってきましたが、40代半ばから、「定年後に仕事がなくなったらどうしよう」と漠然と不安を覚えるようになりました。仕事がなくなったら、私はいったい何をして過ごすんだろう?と。

 

そんな渦中の47歳、私は社内の情報共有を推進する立場になりました。文字通り四苦八苦しながら努力するうち、各企業でSNSを運用する担当者交流会のお誘いを受け、参加するようになりました。これが私の人生最大の転機でした。

 

それまでの30年、私は富士通以外の環境を全く知らずに育ってきたんです。たとえば当時、会社は台風の日も基本は出勤でしたが、外資系のI社さんは「どうして無理して出社するの? うちはそういう日は在宅ワークだよ」と言う。当時は未だ在宅ワークは一般的ではありませんでしたが、まったくカルチャーが違うことに衝撃を受けました。そして、こうして異なる背景を持つ他社さんたちが集まる場がとっても心地いいなと思いました。

 

やがて、私もこうして人が集まる何かをやってみたいなと考え、54歳のときに女性の生き方を考えるイベントを主催し始めました。

 

その後、昭和女子大学理事長(当時は学長)の坂東真理子先生にお会いする機会があり、自分が定年後のキャリアに悩んでいると話したところ、「それを研究してみたら?」と言われ、56歳で昭和女子大学現代ビジネス研究所の研究員になりました。

 

当時、仕事も研究も両方とも面白かったのですが、仕事はどうせ終わりがあると思い、研究に専念しようと58歳で早期退職しました。

 

やがて、坂東先生から、「研究だけじゃだめよ、社会に生かしていきなさい」と言われ、59歳で現在の会社を作りました。その後、61歳でキャリアについてきちんと学びなおそうと大学院に入学し、いまも研究を継続しています。

 

「キャリアについて相談できる相手」が周囲にいないケースが多いんです

40代半ばから長い時間、定年後のことを悩んでいた私ですが、その間ずっと「こんな風に悩んでいるのは私だけ」という思いがありました。

 

富士通時代、職場では紅一点、同期にも先輩にも女性がいなかった。みんな定年後のことなんて悩まないのかな、何をしようって思わないのかな……? 周囲にはなかなかそういう話をする相手がいなかったのです。

 

現在、私はセカンドキャリア研修を手がけていますが、今でも参加者のほとんどが「こういう話をできる仲間がほしかった」と気持ちを打ち明けてくれます。変わっていないんですね。どれだけ友人がたくさんいても、女性同士がまじめにキャリアの話をする機会はやっぱりまだ少ないんです。

 

いっぽうで、副業やパラレルキャリアなどの言葉は、リモートワークの後押しもあって急速に広まりました。書籍『ライフ・シフト』がヒットしたのもきっかかけになったでしょう。「人生は100年もある」「定年後に長い人生がある」ということに世間が急に気が付き始めています。

 

「私は何もできない」と思いこまず、まず動いてみることです

私は富士通でいろいろなことを経験させていただきましたが、逆に30年以上働いてきたにもかかわらず、「いったい私って何の専門家?」という悩みも常に持っていました。私、富士通の看板がなくなったら何もできないなと。

 

そんな迷いを持つ中、54歳で女性同士がキャリアを考えるコミュニティを立ち上げました。これで起業しようという目的意識は当時はまったくなく、ただ立ち上げたんです。なぜなら、ライバルであるはずの他社さんたちとの交流が本当に楽しかったから。いろいろな会社の方達と話をすることが本当に心地よかったので、自分でもやってみたかったというのが動機でした。

 

ただし、動いていれば何かが見えてくるかな?とは漠然と思っていました。どんなことでも続け、人と会い、アクションをしているとどんどんアンテナ感度が高くなります。続けていくうち、たまたま坂東先生と名刺を交換する機会に恵まれ、こんなこと考えているんだと話したことで、こうして話が進んできました。自分ひとりで迷って悩むことを卒業し、アクションに移すと、周囲も動くんです。

 

私も40代後半からの約10年、どうしようどうしようとひたすら一人で悩んでいました。でも、専門の本を読んでみたり、気になるイベントに参加してみたり、これだけで見えている風景は変わります。そして、行動していくと、これは違うな?というのも自分でわかるようになります。

 

これが好き!と思って始めてみたけど、やってみたら好きではなかったということも出てきます。私の主催するセカンドキャリア研修の研修生のある方は、ある資格を取ろうと勉強を始めたけれど、全然興味が持てないことに気が付いて中断したそうです。ですがこのケースは失敗ではありません。いちど始めてみたからこそ気づくことができた、その上で中断を選んだことに意義があります。

 

セカンドキャリアは「何をやっていいかわからない」人が多い

セカンドキャリア研修生はおよそ3つのタイプに別れます。「やりたいことが決まっている」「やりたい分野がきまっている」「何をやっていいかわからない」。あなたはどのタイプでしょうか。

 

案外多いのが「何をやっていいかわからない」人です。自分も当てはまるなと感じる人はまず、手あたり次第なんでもやってみるといいんです。ひとまずやってみると好きか嫌いかがわかります。人に話を聞く機会も増えて、やっぱり違うかな?なんて具体的に思い始めたりするんです。

 

この分野がいいかな?と思って資格の勉強を始めたけれど、やってるうちにこれは違うなと感じたなら、躊躇せずにやめればいいんです。ただ、このとき「この分野ではグロースしないな」という理由だけでやめるのはもったいないなと思います。

 

というのも、自分の武器って一つじゃ足りないんですね。特定の分野の専門家ってすごくいっぱいいるから、その専門家を目指すのはとても大変なんです。

 

ですが、できることが複数あるなら、掛け合わせでユニークな存在になっていきます。1つの要素でグロースしなくても、他の要素と組み合わせたときに他の人にできないオリジナルの強みが生まれるんです。

 

例を挙げましょう。「人の話を聞くのがすごく好きだ」というだけならば、それは単にあなたの特徴です。でも、ここに心理カウンセラー、アロマセラピスト、会計などの分野を掛け合わせることができれば、可能性がぐんと広がります。

 

ここで登場するのが「キャリア資本」という概念です。ちょっと専門的になりますが、「キャリア資本」はこれまでの経験やスキルなどの「ビジネス資本」、友人や同僚などの人的ネットワークを指す「社会関係資本」、そして貯金などの「経済資本」の3つから構成されています。

 

特に「ビジネス資本」については、今までの経験が必ず蓄積されています。その資本をどう活かすのか、さらに目標に向けてお金(経済資本)をもう100万円かけるのか? それとも違う分野にかけるか? キャリア資本を配分し、戦略的に費用対効果を考えるんです。

 

そしてもうひとつ重要なことは、「捨てる」見極めも必要になってくるという点です。この分野には進まないと捨てる基準はシンプル、「本当に嫌なこと」。

 

意外でしょうか? でも、セカンドキャリアは嫌なことはやらなくていいんです。ただひたらすら、武器の種類を増やしていけばいいんです。

 

一つの武器で戦いたい場合、たとえば経理一筋30年という経歴ならば戦えますが、そうではない場合、動画に強い経理、教員資格を持つ経理、手話ができる経理と、ユニークなものを追求していく必要があるんです。

 

自分の武器を増やすと同時に、仲間を増やすこともとても大切

私の周囲には「生涯働き続けたい」という人が大勢います。言われた作業をその通りにこなす仕事ならばさっさとやめたい、でも自分でやりたい仕事をやりたいようにやれるなら楽しいと考えています。やりたい仕事なら、どんどんアイディアが湧いてくるはずです。

 

自己決定力の高さを重視しているんですね。これでいい。40代前半までならば、まだこれから社内のポジションを築く必要があります。でも、セカンドキャリアはそうではないんです。

 

実は、会社の悩みのほとんどは人間関係です。一緒に働く仲間たちとの相性さえよければ、大抵の困難は乗り越えられます。

 

先ほどキャリアを戦略的に考えると言いました。「キャリア資本」の中の「社会関係資本」である人的ネットワークもとても大事です。「自分のやりたいビジネスの専門家を仲間にするのも大切なのですが、いっぽうで、心の安定のために仲間を作ることも同じくらい重要です。いっしょに起業するのではなくても、他のフィールドで頑張る、励ましあえる仲間です。

 

私もそうして仲間に支えてもらいました。だから、私は自身のキャリア研修の卒業生のコミュニティを運営し、とても大事にしています。そこでは定期的に集える報告会も実施しています。みんなが頑張っているのを聞くと、自分も頑張ろうと思えるから。

Next Story 卒業生のオンラインミーティング

たとえば、キャリアコンサルタントになりたいと考えているなら、仲間とグループを作ったり、いろいろな会合に顔を出したりしているうちに、自分の居心地のよい場が見つかります。

 

逆に、いつも同じ人たちに囲まれ続けていると変化は起き得ません。まったく違う文化のある場所に出入りすることはとても重要です。

 

もう一つ、自分を顧客に設定して、自分が嫌だったことをなくしていくのも大切です。不便だと感じたことを改善するのも大切です。

 

「やりたいこと」「やりたい分野」が決まっている人ならば

セカンドキャリア研修生の3タイプ「やりたいことが決まっている」「やりたい分野がきまっている」「何をやっていいかわからない」のうち、残る前者2つに当てはまる方についてもお話しましょう。

 

「やりたいことが決まっている人」は、あと一歩が踏み出せないだけの人だとも言えます。そんな人は今の仕事からすぐに切り替えることを考えずに、まずはソフトランディングをめざしましょう。副業ですね。休みの日を利用してまずは始めてみる。そうすれば様子もわかってきます。手応えがあり、上手くいきそうであれば少しずつ比重を移していく、いつかはそちらが本業になればいい。

 

まだ、40代50代で企業に現役勤務中なので、定年まではいまのまま勤務し、その間に準備をするという人もこのグループには結構います。それもアリです。

 

いちばん多いのは「やりたい分野が決まっている」人です。たとえば、子どもの食育に関わることがやりたいけれど、具体的に自分が何をすればいいのかがわからない、健康に関わることをやりたいけれど、具体的にどんなことができるかがわからないという人。

 

研修中に背中を押されて、ウェルネスコーチになると決めた人がいました。現在は休みの日を利用して地元でコーチをしています。今後はオンライン化も検討していて、先々は独立する予定です。このように周囲に刺激を受け、押されることは大事です。

 

「何をやっていいのかわからない」のではなく「絞れない」だけ

さて、案外多いと申し上げた「何をやっていいかわからない」人は、「私は何もやりたいことがなくて恥ずかしい……」というような自己否定的な考えに陥りがちですが、実は逆です。この人たちは「興味がいっぱいありすぎて絞れない」んですね。

 

全体の2~3割くらいがこのタイプです。自分に自信が持てない人もいる一方で、とりあえずやりたい分野がまったく思い浮かばないという人もいます。

 

研修では「何でもいい、とにかくいま気になることで少しでも動いてみましょう」とアドバイスをします。あるとき「資格の勉強を始めました」と言ってくれた人がいました。でも、しばらくたって「やっぱりやめました」と報告がありました。これ、アリなんです。自分で動いて、試してみた結果、これではないとわかった。第一歩です。

 

キャリア研修の受講生の中に「3つの名刺を持ちたい」と言葉にした方がいました。現在は自分の会社、他社の社外取締役、若い人の支援の勉強と、まさに夢をかなえましたが、その道は決して平坦ではありませんでした。

 

思い迷う中、彼女が違ったのは、いろいろ動いていた点。キャリア研修だけではなく、起業スクールにも通い、さまざまな体験をして、最終的にこれまでの仕事とは縁のない分野に進みました。

 

最近私はよく言います。

 

「みんな、本当にやりたいことが見つからないんですって言うけど、見つけなくていい。とりあえずやりたいことやっていけばいいじゃない」。

 

これをお話している私だって、本当に一番やりたいことがセカンドキャリア研修なの?と聞かれるとちょっと自信がない。でも、「今はこれ!」って思ってます。

 

みんな「本当にやりたいこと」は一つしかないと思っていて、それを見つけなきゃと焦っています。でも、そのたった一つを探すのをやめて、とりあえずやりたいことをやってみればいいんです。

 

やっていると、「好きかも?」と思える瞬間があると思うんです。でも「それがあなたの絶対唯一の本当にやりたいことか?」って詰め寄られると、どうだろう……?ってなりますよね。でも、そのくらいの何かでいい。

 

みんな「本当にやりたいことを探す」呪縛にかかっている

私たちは「本当にやりたいことを探し続ける」呪縛にかかっていると思います。失敗は許されないと思っているんです。でも、キャリア構築には失敗ってないんです。どんなことでも経験はすべて資本になります。なので、自分はキャリア資本の蓄積をしてきたのだとポジティブに捉えてください。

 

思い描いていたキャリアと違うならば今日から再構築すればいい。資本として積んできた経験を捨てる必要はないんです。資本の中のいくつかと、これから起きることを掛け算にして強みを増やしていくんです。

 

これだけ言っても、私たちは「セカンドキャリアは失敗できない」という思い込みから逃れられず、自分が新たにすべきこと、いちばんやりたいことを探さないとならないと思いこんでしまいます。

 

セカンドキャリアって、外へ出ていくばかりではなく、会社組織に残る選択まで含めてのもの。ただ、この場合、漠然と定年を延長するのではなく、会社に残るならばこの会社の中で何をして貢献していくのかを明確に意識するマインドチェンジが必要です。そのほか、他社への転職もあり得るでしょう。

 

40代では、いちどキャリアの要素分解をやってみるといいと思います。私自身も、社内では様々な部署を経験したかわりに何のプロでもないと思いこんでいましたが、要素分解をしてみると一貫して「伝える仕事」をやってきたなと気づけました。

 

ソフト開発で入社し、海外研修センターでインストラクターをして、海外展示会担当になり、コンテンツビジネスを担当し、情シスに入って社内の情報共有をやり、最後はマーケでデジタルマーケティングに取り組むと、本当にいろいろやってきたんです。

 

これらの共通点は何かと分解してみると、共通していたのが「人に何かを伝えること」。私はこれを自分のキャリア資本であると考え、これからのメインにしていきたいなと考えたのです。そしてたどり着いたのが、「女性のセカンドキャリアを考える」という分野でした。

 

キャリアってなにも、積み重ねて上へ載せなければならないわけではないんです。あくまでも資本ですから、使える要素をどう見せていくかなんです。

 

棚卸しをしたらタスク設定がセットです。細かく実行に落とし込む

私の研修ではキャリアの棚卸しも行ないます。ライフチャートを書いて、楽しかったときと落ち込んだときを見える化します。上を向いたとき、なにがきっかけで上を向けたのかに着目して、深堀りし、自分の特徴を把握していきます。

 

特に45歳以下の場合、まだまだ定年を見据える段階のはるか手前ですが、育児と仕事の両立など、さまざまな理由でキャリア変更を考えていると思います。でも、何をすればいいか漠然としすぎて迷う。

 

迷う場合、まずは将来なりたい姿を考えてみてください。でも、あくまでもいまの時点で思いつく将来でいい。1か月たったら変わるかもしれませんが、ぼんやりでいいからなんとなく考えてみる。

 

続いて、それを実現するために足りないものは何か、5年後、1年後とバックキャスティングします。現在の自分とのギャップを埋めるには何をすればいいかを考えるんです。この勉強が足りない、この人脈が足りないと具体的なことを考え、それらをタスクレベルに落とし込みます。

 

とはいえ、なりたい姿が決まらない人もいます。この場合はぼんやりでいいので、いま思いつくこと、気になることをどんどん列挙してみてください。その中でも楽しそうなことにだけ注目。よし、これについて考えてみよう、どうやって調べるのかな、本を読もう、この分野の資格を調べようと、興味をタスクレベルに変えていきます。このとき、とにかくこれをやった、これもやったとチェックできるよう、具体的な行動に分解することが大切です。

 

お金のことも整理するとより人生が明確にわかる

もうひとつ、定年後の経済のことも大切です。これはキャッシュフロー表を作ることが大事。将来いくらお金が必要なのかがわからないため、ムダに不安を抱えているケースが非常に多いんです。

 

具体的に収入が毎月いくら必要なのか、日本女性の場合は90歳まで生きると考えてフローを作ります。すると、実は退職金が出るので月に5万円稼げれば大丈夫などと、案外心配しないでいいことが判明したりします。5万ならレジのパートでいいや、その分お金にはならないけれど趣味の分野を頑張ろうとか、もう5年今の会社で頑張ってお金をためてからお店を作ろうなど、具体的なことがわかります。

 

セカンドキャリアでもばりばり稼げれば理想的ですが、現実には思ったほどは稼げません。ですから、今の会社に残れば収入は下がるもののサラリーはもらえるという場合、焦って独立してしまうと収入はゼロです。夢だけを描かず、現実を見るのも大事です。

 

ただし、お金ありきでセカンドキャリアを考えるのは失敗のもとです。すごく稼げるけれどやりたくないことと、やりたいけど稼げないことがあり、後者だけでは生活が破綻するという場合、前者も勘案しようかな?という感覚でいい。

 

夢だけ追ってもだめなのですが、セカンドキャリアはやりたいことをやるためにお金があるんだと考えたほうがいいと思います。なので、まずお金のことを考えて、いまの会社にもう3年いる、そこから次のキャリアを考えるというのはアリなのです。

 

セカンドキャリアで大切なことは「他人と自分を比べないこと」

最初のころ、私は「成功は人が決めるけど幸せは自分が決める」と言っていました。でも、その後、考えを改めました。

 

成功も自分で決めていいんです。自分で満足できれば成功!

 

セカンドキャリアで「しなくていいこと」、いや「すべきでないこと」は「人と比べること」。ロールモデルを設定して彼女みたいになりたいと目指すのはいいけれど、ただ一人のモデルではなく、いろいろな人をつまみ食いしたほうがいい。サンプルがたくさんあるほうがうまくいくと思います。

 

「この人みたいになる」と決めてしまうと、結局自分と比べて、私はここまでできないな、才能がないな、なんてあきらめてしまいます。でも、この人のここがいいな、この人ならここだなと、様々な人たちの部分部分がいいなと思えれば、自分を否定することにはつながらないでしょう?

 

人と比べたら結構落ち込むこともあります。でも、セカンドキャリアは人と比べず、自分がハッピーになることを考えようよ! と言ってもみんな比べちゃうんですよね。どうせ比べるなら、以前の自分と比べて、それよりハッピーかどうかを指標にすればいいんだと思います。

 

セカンドキャリアを何とかしたい人って、基本的にみんな前向きで、自分のやってきたことにある程度の自負もあります。でも、おしなべて謙虚で、経歴を聞いて、あなたはこんなにすごいことをやってきたのに?と聞いても、大抵「いや全然です」と心の底からの本心で言われます。みんな自己肯定感が低いんです。

 

中には、現役時代と同じくらい稼ぎたいです、得た収入が評価だと思ってます、なんて人もいるのですが、それ以上に「いや私なんて何もできないんです」という人が多い。現に私自身がそうでした(笑)。

 

でも、全員がセカンドキャリアを充実させたいと思っていて、働くこともイヤじゃないんですよね。いまの働き方はイヤだけれど、働くことそのものはずっと続けたいと。なので、イヤなことは手がけず、自分を否定しない働き方を探していくのが大事なのです。

 

セカンドキャリアにも終わりがくる?どこを最後と見極めるべきか?

セカンドキャリアの終わり、難しいですよね。70歳?75歳? 人によっては80歳かもしれません。私は死ぬまで働けたらハッピーだし、75歳までは元気でやりたいけれど、自分が75歳でどうなってるかはわかりません。

 

ずっと働きたいという人は多いのですが、必ずしもずっと今のままフルタイムを希望するわけではないよね、できれば週4から、週3などと減らしていきたいという方も多いです。

 

私もそうでしたが、セカンドキャリア研修生のほとんどはこれまでプライベートを削って仕事をしてきた人たちですから、セカンドキャリアではプライベートも充実させたいんですね。普通の企業の方だけではく、公務員やマスコミ、医療従事者の方などもいらっしゃいますが、どんなキャリアパスを通ってきた人たちでも、みんな迷って、悩んでいるんです。

 

ですから私たち Next Storyは「答えを与える」プログラムにはせず、自分で考えるきっかけになることを大切に講義しています。研修を通じて仲間たちとお互いのことを理解しあい、可能性を話し合う中で、自分が何をすればいいのかを見つけていけるのです。

 

研修を受ければすぐにぱっと将来が決まるなんてことは、残念ながらないんです。でも、その一歩を踏み出せば、必ず未来を変えることができます。

 

お話/西村美奈子さん


株式会社 Next Story 代表取締役 富士通グループ在職中から「マチュア世代の働く女性のセカンドキャリア」をテーマ に研究に従事。早期退職後、自身の経験と研究をベースに会社設立。昭和女子大現代ビジネス研究所研究員、2級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格)

 

■ Next Story のセカンドキャリア研修に興味を持った方。

次回セミナー7期生募集中! 6/4(土) AM/PM、7/3(日) AM、7/9(土) PM の3日間(4コマ)です。

詳しくは

https://next-st.com/post/eventinfo/20220604-1/

 

 

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集部 井一美穂

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