あと何キロやせたい? 女性の平均体重は何キロ? 30代、40代、50代の平均・理想・モテる体重&気をつけること(後編)
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アラフォー女性の平均体重は?
「5キロやせて40キロ台後半の体重になりたいこと」という気持ちがわかりました。では、実際の日本人女性の平均体重はどのくらいなのでしょうか? 厚生労働省の統計白書 身長・体重の平均値,性・年次×年齢別(平成27年度) で日本人女性の年齢別・平均身長と平均体重をみてみましょう(ただし体重は妊婦はのぞいた数字)。
26-29歳女性 158.0センチ 52.7キロ
30-39歳女性 158.3センチ 53.7 キロ
40-49歳女性 157.8センチ 54.6キロ
50-59歳女性 155.9センチ 55.2キロ
60-69歳女性 153.1 センチ 53.1キロ
20台後半~60代女性の平均体重だけを抜き出してみるとこのような数字になりました。リアルな平均体重はだいたい50キロ台前半ということがわかります。OTONA SALONE世代であるアラフォー女性ということで考えると、平均は約54キロ。
「いま54キロなんだけどあと5キロやせて49キロになりたい」 アンケート結果と厚生労働省統計白書を総合して考えると、こんな願望が女性のリアルなんですね!
とはいえ目標にしたい体重は身長によって異なります。次はめざすべき体重について紹介しましょう。
健康的な生活ができる標準体重とは?
めざしたい体重が49キロくらいというのが願望のようですが、めざすべき体重は身長によっても体重はちがいます。170センチ近くの女性が49キロというのはやせすぎです。健康的な体重というのはWHO(世界保健機関)が定めた基準・BMIで考えましょう。BMIでは18.5未満を低体重、18.5以上25.0未満を標準、25.0以上30.0未満を肥満(1度)、30.0以上35.0未満を肥満(2度)、35.0以上40.0未満を肥満(3度)、40.0以上を肥満(4度)としています。
肥満でもなく、かといって痩せ過ぎている訳でもない体重のことを「標準体重」と言います。この数字は、もっとも病気にかかりにくく、死亡率も低くなる、健康的な生活ができる体重と言われています。
計算式: 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
仮に日本人女性の平均身長158センチだとしたら1.58×1.58×22=54.9キロになります。
健康的で美しくをめざすなら理想体重
BMI22という標準体重だと、ちょっと重いように感じる人も多いのではないでしょうか? 先に紹介した平均体重よりちょっと上なのですから……。そんな人はBMI21の「理想体重」を目標にしましょう。理想体重は、健康的に生活ができ、かつ美しく見える体重と言われています。標準体重の時に比べると2.4kgしか変わりませんが、この僅かな違いが、見た目にあらわれます。標準体重の時よりも、より美しく見える数値だと言えるでしょう。
計算式:理想体重(kg)=身長(m)×身長(m)×21
これも身長158センチで理想体重を計算してみると52.4kgになります。
男性にモテたいなら美容体重
もうちょっとやせたい、キレイになりたいというかたはBMI20の「美容体重」。体が美しく見える、そして異性に一番モテる体型に近いBMIなのだとか。計算式:美容体重(kg)=身長(m)×身長(m)×20
身長158センチの美容体重を計算すると49.9kgになります。ツイッターアンケートでの願望的には、美容体重になりたい人が多いのかもしれませんね。
洋服をステキに着こなしたいならモデル体重
もうちょっと洗練されたスタイルになりたいというかたの目標はBMI19の「モデル体重」です。モデル体重は洋服を美しく着ることが出来る体重だと言われています。
計算式:モデル体重(kg)=身長(m)×身長(m)×19
身長158センチの場合は47.4kgがモデル体重です。
実際のモデルの場合はもっとBMIが低いかたもいますが、BMIで標準とされているのは18.5以上。身長158センチの場合は46.2キロに相当します。それ以上やせたいと思う人もいるかもしれませんが、病気になりがちな不健康体重。フランスではBMI18未満のモデルの雇用を禁止する法案が2015年に可決されています。健康第一。やせすぎはやせすぎで美しくないことを認識しましょう。
参照>>あと何キロやせたい? 女性の平均体重は何キロ? 30代、40代、50代の平均・理想・モテる体重を調べてみた
■体重ばかりに気を取られていて見落としてはいけない点
ここで1つ疑問が沸きます。そもそも、現在保っている(または目指している)その体重は、「健康」で「美しく」いられる体重なのでしょうか?
40代女性が目指す体重は間違ってる?
厚生労働省の平成27年調査によれば40代女性の平均値は、身長158.0cm/体重55.5kgです。いっぽう、よく言われる「美容体重」「シンデレラ体重」はおおむねBMI18~20を差しています(これらはかねてから「と言われる」のみで、固定的な数値を出す機関も、算出根拠もありません)。厚労省によればBMI22は平均身長の場合「いちばん病気になりにくい数字」で、158.0cmなら1.58*1.58*22=54.9kg。毎日1㎏くらいは体重が変動することを考えると、おおむね標準体重です。
これがBMI18となると、なんと44kg。
20代、30代にこの数値を目指していた人も結構いるのではと思います。しかし40代を迎えると、肌質や身体の筋肉・脂肪に変化が起き、44㎏が「美」ではなくなるのです。肌のハリ感が乏しくなると、むしろその薄さが「枯れ木ぽさ」「萎れた質感」に変わります。
体重計で44キロという数字は目と心を確かに満足させてくれるでしょう。ただし肉眼で客観的に見れば、数字は美を約束してくれません。個人差はありますが、「衰え」が数字を裏切るのが40代の現実なのです。
BMI値では実は肝心の体脂肪率がわからない
そもそもBMIの算出方法にも大きな問題があります。単純に身長と体重を計算したものであり、ダイエットでうまく絞りたい体脂肪は計算されていないからです。多くのアスリートは決して太っていないのに、BMI値では太っていることになるのはそのためです。
体脂肪でも内臓脂肪と皮下脂肪の配分がわかりませんし、また皮下脂肪がどこに多くなっているかも、BMI値では計算されていません。単に目安にするのはかまいませんが、美容と健康のために信頼できるものではないのです。
体脂肪は多すぎても少なすぎても美と健康の邪魔をする
多くの女性たちは年齢にかかわらず、太る弊害を感じています。健康上も、美容上も、好ましくないのは事実でしょう。またファッション面ではサイズの問題も大きくなります。しかしやせすぎていても同じ問題が起きます。
健康面に目を向けて考えると、太り過ぎていれば生活習慣病へのリスクが増大します。糖尿病や循環器系の疾病のリスクは深刻です。またやせすぎになれば骨粗しょう症も早期発症するリスクが高く、骨折に至るケースが増えます。
美容面に目を向けると、太り過ぎはすでにおわかりでしょう。しかしやせすぎにもきつい現実があります。それは骨格のバランスです。やせすぎてもバランスの良い人はごく少数。スーパーモデルであっても、最近ではやせすぎを避けるのはこのためです。
美容と健康を正確に判断できる方法
40代女性でも理想のボディはくびれのあるコカ・コーラのボトルです。若々しい体型の決め手、くびれを重視すれば、40代女性も健康的に若々しい美しさをキープできます。
体重より、ウェストに注目。身長・体重問わず、ウェスト90㎝以下であればメタボリックシンドロームリスクはより低いとされるのです。美しさを考えるなら、体重計の数字よりも「90㎝以下、できるだけ低い数値のウェストサイズ」を目指すべき。きれいなくびれは健康と美しさを約束します。
(参考・厚生労働省 e-ヘルスネット 「なぜ男性85cm、女性90cmなの?」)
最近はヒップコンシャスなボディが注目です。美しいヒップもウェストのくびれなしでは成立しません。体重は目安であり、健康と美しさを数値で簡単に教えてくれるのはウェストサイズです。引き締まったウェストを目安にするダイエットに切り替えましょう。
参照>>40代女性のダイエット。平均体重より気にすべき値「90」のこと知ってる?スポンサーリンク