部分矯正に興味あり?「こういう人」なら格安でできるかも!【更年期の歯列矯正】#8
こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。更年期真っ只中の51歳の春、突如として歯列矯正を始めました。(初回の記事はこちらから)
私が始めたのは「フルパッシブ矯正」という、弱い力で歯を動かす痛みの少ないワイヤー矯正です。非抜歯、予定治療期間2年、終了後のマウスピースまで含んで追加費用の発生しないオールインクルーシブ方式で約100万円。治療院は東京・秋葉原の白石矯正歯科です。
久しぶりに出社したら、同僚に「連載読んでるよ」と声をかけてもらって……!
【連載・更年期50代の歯列矯正日記・毎週木曜更新】
同僚にも「矯正を始めた人」がいました!部分矯正、なんと格安48万円
「歯列矯正の記事読みました! 実は私も始めたところなの!」と会社で声をかけてくれたのは同世代の同僚編集者、Hさん。今年の2月にワイヤー矯正を始め、いま3か月目だそうです。
「私、前歯の間が1.5ミリほどすいてて、お蕎麦が1本通るくらいだったの。かみ合わせは問題ないのですが、このすきっ歯を放っておくと、このままずっと開いていくなと思ってました」
以前はなかった隙間がだんだん広がってしまった原因は、親知らずを3本抜いたせいではないかとHさんは推測しています。
「このままにしておいて、これからの人生に隙間がどんどん広がっちゃったらいやだな……と。この5年くらいは矯正歯科をずっと探していましたが、去年の夏頃からはマスク生活のうちに始めよう!と本気で探し始めました。子どもも中2になって生活が落ち着いたことも大きかったです」
ここぞ!というところに巡り合ったときが、矯正のはじめどきという感覚は一致しました。
「私がたどり着いたのは、都内で部分矯正を専門に手がける歯科です。昨年11月に電話をかけたら、その時点でもう初診は2月でした。その予約を確保しつつ他の歯科も探していましたが、初回の説明がとてもわかりやすかったのでそのままお世話になりました」
「ただこの1か所だけ直したい」部分矯正が向く人とは?
Hさんは奥歯のかみ合わせには問題がなく、前歯の開きの矯正だけを希望していました。見つけた矯正歯科は「1本3万円」という明瞭な価格システムで必要な部分だけを矯正する、願ったりかなったりの部分矯正システムです。実は、この記事を書いている井一も検索で同じ矯正歯科を見つけ、魅力を感じていましたが、何度か電話をかけてつながらなかったのであきらめたんです。
「それは残念でしたね、たまたま忙しいときだったんでしょうね。つながりさえすれば予約はスムーズに取れたはずです。私の場合、動かす本数が最低限でよかったため、全部で48万円と格安で収まりました。半年ワイヤーでの矯正を行い、残り1年半はマウスピース。下の歯は裏から接着剤で固定すると聞いています」
通院は3週間に1回。初診の予約さえとれれば、あとはシステマチックに3週間に1度の通院ルートに乗れるのだそうです。
「そもそも費用もお安いのですが、6か月の間に全部お支払いすればよく、しかもカードが使えるので、私は毎回カードで3万円ずつ払っています。このフレキシブルさもいいなと思っています」
大人の矯正だって歯は動く!たったの3か月で隙間がほとんど埋まるくらいに動きました
「2月に始めていま5月、すでに前歯の隙間は気にならなくなりました。子どもじゃなくてもこんなに動くんだ!と驚いています」
上10本、下6本にブリッジが設置されており、奥歯には設置なし。前歯だけが気になっていたので、関係ない奥歯のかみ合わせはむしろ影響を与えたくなかったとHさんは言います。
マウスピース矯正は考えなかったんですか?
「マウスピースならば歯磨きがしやすく、虫歯の心配がない点が魅力でした、でも、私の性格的にマウスピースを付けたり外したりが絶対にめんどくさくなるな~って思って。ワイヤーならそのまま放置でいいので、そのほうが確実に歯を思った通りに矯正できるだろうと思いました」
ちなみにまで、ワイヤー矯正は歯に痛みがあると言われますが、設置時の痛みはどうでしたか?
「いちばん最初にブリッジをつけたときの、最初の4日くらいは痛かったですよ! これ結構きつくない?って思ったし、硬いものも食べられなかった。でも、慣れるんですよ(笑)。私の場合は前歯が全然使えなかったのですが、それでも3日、4日で食べ方が上手になりました。さすがに前歯で食いちぎるものは今も食べていませんが、ほとんど何でも食べられるようになりました」
3か月ですでにワイヤーを4回交換しています。毎回かかる力は強くなっていますが、歯も動いているため、最初がレベル8くらいだった痛みが7,6,5と減ってきてるそうです。
「前歯は本当に、みるみる動きました。1.5ミリが最初の2か月でほぼ埋まったのは感動的でした。始める前は、大人だとそんなに歯が動かないかな、苦労するかなと覚悟していましたが、着々と歯並びが揃っていきます。もう今の段階で元はとったなという気持ち!」
昔の矯正のほうがおそらく痛かった。技術の進歩に感謝していいと思う
「矯正を始めたのと友人に言うと、経験者からは、大変だね、最初はりんごのすりおろししか食べられないでしょ?なんて同情されます。そんな痛み、全然ないですが、昔は本当に痛かったみたいですね。いま、めんどくさいのは詰まりやすいひき肉と麺類くらいで、その他の食べ物ならブリッジへの詰まりも少ない。ものすごく技術が進歩しているのだと思います」
Hさんは矯正を始める前に、子どもを矯正させている周囲のママたちにどこで矯正をしているか、おすすめかをリサーチしてまわりました。しかし、誰に聞いても返ってくる答えは「いいかと言われると微妙、特に不満はないけれど」。「おすすめ」という声があがらなかったのが特徴的だったと振り返ります。
「かかりつけ歯科にも、納得して紹介できる矯正歯科はないと言われました。矯正中の子どもたちに感想を聞いても、みんな自分でやりたくてやっているわけではないから煮え切らない。私たちは大人になって自腹で納得ずくでやっているので良し悪しの判断もできますが、矯正というのは口コミでも選びにくい構造になっているんだなと痛感しました」
迷っている方!歯列矯正を始めるならいまですよ!
いまはリモート勤務が普及したため、定期通院がぐんとしやすくなりました。コロナ前ならばもう少し会社か家に近い歯科を選ぶ必要があったのでしょうが、いまは場所にこだわらず行きたいところに行けばいいのが始めやすいポイントです。
「やってよかったですよ! 後悔はないです。もし迷っているのならば、今だよとお伝えしたい。私たちすでに50代ですが、50代でもあと30年は健康寿命があると思います。また、60歳になったらもしかして通院が面倒でおっくうになるかもしれません。すでに子どもも手を離れてブリッジの歯磨きもじゅうぶんにできるし、10年前よりもはるかに自分の時間にも金銭にも余裕ができています。これから定年を見据えたら、定期収入があるうちに始めるべきだと思います!」
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