46歳、めまい、痛み、気分の落ち込み。でも生理が順調なら更年期じゃないよね…?【100人の更年期#69】

*このシリーズの一覧はこちら

閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#69】

アキコさん 53歳
5人の子どもの母。46歳で起きためまいを皮切りにさまざまな体調不良を感じるも、更年期だと気付くのに4年かかった

 

46歳。花火の音で “めまい”。これが今日まで続く不調の始まり

はじめまして、53歳のアキコです。いつも更年期の体験談を読んで参考にしています。私も誰かのお役に立てるといいなと思ってお話します。

 

私が最初に体の異変を感じたのは46歳。このときはまだ更年期の「こ」の字も念頭にありませんでした。仮に思い浮かんでも、生理が周期通りだったので、自分が更年期だとは思わなかったでしょう。

 

46歳の夏、子どもの野外活動の一環で、花火大会へ行きました。打ち上げ花火がクライマックスに近づき、ドン!という大音量の破裂音がした瞬間、めまいがしました。ぐわんぐわんと周る感じがして、歩くのもふらふら。頭を上下に動かすとグラグラ感じるため、できるだけ頭を動かさずに帰宅しました。

 

この日を境に、たびたびめまいがするようになりました。ひどいときは1週間くらい治まらないこともあり、1カ月経っても続くため、耳鼻科へ行きました。たしか、疲れや自律神経の影響だと診断されたと思います。処方された薬を飲んでいたら、少しずつ症状が軽くなっていきました。

 

触れないほどのかかとの激痛。坐骨神経痛?

この当時は、家を建てて引っ越すタイミングでした。準備に追われ忙しくしていたある日、かかとに激痛が走りました。表面から骨まで響く痛みで、触ることもできません。床に着地させるのが怖いので正座しようとすると、今度は膝が痛くて曲げられない。さらに腰の辺りの筋にも痛みがあり、不安になってインターネットで調べたら、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)という病名が出てきました。

 

「神経痛なんだ」と思っていた矢先、近所に電位治療器のアンテナショップができたので3カ月ほど試してみたら、痛みが少なくなっていきました。

 

念願のマイホームへ引っ越すも子どもたちが不登校に。気分が落ち込み…

家が完成して引っ越しも終わり、子どもたちは新天地の学校へ通い始めましたが、中学生と高校生の2人は、すぐに不登校になってしまいました。友達や先生との折り合いが悪かったようです。

 

親としては、なんとか学校へ行かせたい。何度も子どもを叱ったり、「私の教育が悪かったの?」と自分を責めたりするうちに、気分がどんどん滅入っていきました。また、単身赴任中の夫に不登校のことを話せずにいたことも、気分の落ち込みに拍車をかけました。

 

不登校から1年が経ったころ、ついに子どもたちがまったく笑わなくなりました。そのとき、私はハッとしました。

 

「学校へ行かなくても死なない!不登校を責めるより、笑って暮らすことのほうが大事!」

 

そう思った瞬間から不登校を責めることをやめて、一緒にテレビを見たりカラオケに行ったりするようにしました。そして、思い切って夫に子どもの不登校のことを話しました。「無理やりにでも行かせろ!」と何度言われたでしょうか。それでも、子どもの気持ちを尊重して、叱らないで欲しいとお願いし続けて、協力してもらいました。

 

不登校だった子どもたちも、必要最低限の登校やテストは頑張ってくれたので、2人とも無事に卒業できました。

 

子どもたちのことがあって、自分の体調不良はすっかり後回しにしていたら、気づけば49歳になっていました。

 

▶【この記事の後編】更年期のイライラ、落ち込み。何とかするため、私がとった方法は…特別なことではなく

続きを読む

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク