更年期Q&A 「もしかして更年期症状なのかな」と思ったらどうすれば?女性外来のパイオニア・小山嵩夫先生に聞きました#1

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日本女性の半数以上が50歳以上となっている今、耳にすることが多くなった更年期。更年期は誰でも通過する“期間”だけれども、問題は、何かしらの不定愁訴を訴える更年期“症状”だ。さらにその症状が進行し、日常生活に支障をきたす症状の場合は更年期“障害”となる。

 

更年期症状は、ひと昔前であれば「気のせい」「年のせい」と片付けられていたけれど、多くの女性が更年期世代となれば、注目度が高まるのは自然なこと。しかも、人生100年時代と言われている現代において、更年期が人生の折り返し地点になるだけに、この時期をどう乗り切るかで、この先の人生が変わる可能性もあるのだ。

 

そこで、リアル更年期世代であり、数々の更年期対処法を試してきた美容ライター・藤井優美と、更年期記事といえばこの人! と言われるオトナサローネの副編集長・井一美穂が、まだまだ深く語られることのない更年期について基本的なことだけでなく、もっと深化させるために取材を敢行。

 

伺ったのは、東京・銀座にある『女性の健康クリニック 小山嵩夫クリニック』。小山嵩夫先生は、25年以上にわたって更年期世代を中心に、女性の健康、QOL向上に尽力し、更年期治療のエキスパート。更年期女性の現状及び、臨床現場からの意見をいただいた。

【女性外来のパイオニア・小山嵩夫先生に聞きました#1】

Q.正直、まだ敷居が高い更年期診察。女性外来を受診される方の主訴は? 

A.更年期治療が多いものの、漠然とした不調での受診も多数。丁寧に聞き取ります

「やはり更年期治療を目的にいらっしゃる方が多いです。しかし、ダイレクトに更年期症状を治療するため、というよりは、疲れやすい、考えがまとまらない、眠れない、イライラする、太ってしまう、ほてる……といった原因がわからない症状を改善したいという方がほとんど。さまざまな科を受診するものの、埒が明かないから、ということで来院される方がとても多いです。これら症状で悩まれる方にまず必要なのは、血液検査だけでなく、話をよく聞くこと。なので、当クリニックではカウンセリングを重視しています。

 

イライラする原因が単純にエストロゲン量の低下であれば、ホルモン補充療法(HRT)で劇的によくなります。しかし、女性ホルモン値は問題なくても、イライラするのは、旦那さんやお子さんなど、家族の問題=環境の影響かもしれません。これは血中の女性ホルモン値ではわかりませんからね。とにかくお話をいろいろと伺い、聞き取りをします。そうすることで、その方の不調の本質が見えてきて、的確な治療法を提案することができます」

 

 

井一「更年期というと、女性ホルモンの数値ばかりに気が取られていましたが、しっかりお話を聞いてくださるのは、自分の心を整理するのにいいですね」

 

藤井「私も先の見えない不安やイライラしてしまうときに、カウンセリングができるところを探しました!」

 

井一「ただ、これは保険適用の治療ではできないのが問題。保険治療となると、お話を聞いてくれるのはせいぜい10分ほど……。ここも更年期世代の不満になりますよね」

 

藤井「カウンセリングも、カウンセラーというだけですべてのことを洗いざらい話せるわけではないし、それこそ否定されたら立ち直れなくなってしまうと思い断念したことがありました」

 

Q.更年期症状の裏に他の疾患が隠れていることもある?

A.ありますが、それよりも従来の問題が強化されている可能性が

「当クリニックでの検診で、50歳前後でがんが見つかるのはわずか。ほとんどの方が検査数値は正常です。ただ、エストロゲン量が低下することで、もともとお持ちのメンタル的な問題が強化されてしまうこともあるため、精神科への受診をお勧めする人は2割弱ほどいらっしゃいます」

 

藤井「実際、自分が更年期世代になってみると、エストロゲン量が低下することで身体的にも精神的にも、自分のウィークポイントがクローズアップしてしまう印象」

 

井一「やはり自分が本当に必要としている治療を見極めるためにカウンセリングは大切ですね」

 

藤井「このことをみんなに周知していたら、もう少しスムーズに対処できるようになるのかも」

 

井一「長年、女性のツライ状態を聞いている小山先生だからこそ、そこのジャッジができるんだ、と素直に思いました」

 

▶【この記事の後編】『いま、私は更年期のどのあたりにいるの?症状を客観的に把握するには?HRTっていつやめるの?

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■お話を伺ったのは…

小山嵩夫クリニック院長 医学博士

小山嵩夫(こやまたかお)先生

1968年東京医科歯科大学医学部卒業後、東京医科歯科大学医学部婦人科講師、同助教授を経て、1996年より女性の健康増進(若々しく元気に)を目的にした自費のクリニックを東京都中央区に開業。専門は、生殖内分泌、女性ホルモン、健康増進。2006年よりNPO法人更年期と加齢のヘルスケア理事長を務めながら、卵巣機能、女性ホルモンの啓発のためのメノポーズカウンセラー育成にも力を入れている。

 

女性の健康クリニック 小山嵩夫クリニック

更年期からの世代を中心に、女性の健康を総合的にサポートする自費クリニック。全身の基本的な検査から健康や老化度のチェックのための抗加齢的な検査を豊富に行っている。時間に余裕を持った診察と、ホルモン補充療法、漢方療法、オリジナルサプリの処方、各種点滴、膣レーザーの治療など、女性に寄り添う治療を提案。

 

東京都中央区銀座8-9-7 HULIC&New GINZA8 11F

TEL:03-6280-6201(要予約) 初診相談:03-6228-6132

http://koyamatakaoclinic.jp

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