「ゆしょう」ではありません。「油照」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「油照」です。
「油照」の読み方は?
「油」も「照」も日常生活でよく見かける漢字です。音読みで読みたくなるところですが、「油照」の読みは「ゆしょう」ではありません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「あぶらでり」です。「油照り」と表されることもあります。「あぶらでり」と聞くと、料理に関連する言葉のようにも感じられますが「油照」は夏の季語です。
「油照」は
風がなく、薄日がじりじりと照りつけて蒸し暑い天候。八月前半に多い。あぶらひでり。
出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。
「油」がつく難読漢字
「油」の読みは
- 音読み ユ(常用漢字表外)ユウ
- 訓読み あぶら
ですが、以下の2つの言葉の読みは「油」のいずれの読みにも当てはまりません。
- 油点草
- 油桃
上記の言葉は「ほととぎす」「つばいもも」と読みます。
「油点草」は“ユリ科の多年草(出典元:ほととぎす|言葉|漢字ペディア)”、「油桃」は“モモの一品種(出典元:つばいもも|言葉|漢字ペディア)”を表します。「椿桃・光桃」とも書きます。果実は一般的なモモよりやや小さくて毛がなく、黄赤色で光沢があり、「ネクタリン」とも呼ばれます。
「油点草」も「油桃」も漢字の由来は「漢名」。
「漢名」とは
動植物などの、中国での名称。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「油」がつく言葉で、音読み「ユ・ユウ」訓読み「あぶら」以外で読む言葉に遭遇する機会はほとんどないかと思いますが、植物のホトトギスを見かけたときやスーパーマーケットなどでネクタリンを見かけたときに、本記事を思い出していただけると幸いです。
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