更年期世代「夏なのに、顔は暑いのに手足だけ冷える!」薬剤師がすすめる冷え対策は

40~50代になり、「夏なのに手足の冷えがひどい」「顔はほてるのに、手足は冷たい」などの悩みがありませんか?

日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いようです。

更年期女性のお悩みのひとつに「手足の冷え」があります。

今回は、更年期の手足の冷えを改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

夏なのにひどく冷えるのは冷房のせい?

かおりさん(44歳)は、夏なのに冷えがつらいと悩んでいました。

「営業の外回りから戻ったら、冷房のせいか腰がヒヤッと冷たく感じて……カーディガンを腰に巻いても変わらず、みるみるうちに冷えきってしまいました」

腰の冷えとともに、お腹も痛くなるというかおりさん。

「お腹の痛みはどんどん激しくなってきて、我慢できずにトイレに駆け込みました。冬でもさほど冷えを感じないので一体どうしたのか、自分でも訳がわかりません」

今までにないからだの変化にかおりさんは戸惑うばかりでした。

 

連日続く手足の冷えからの腹痛や下痢

かおりさんのからだの冷えは、連日続きました。

「温かい靴下を履いたり、羽織ものを準備したりして冷房対策しても、冷えには全く効果がありません。腰だけでなく、手足まで冷えきっているようです」

冷えから腹痛や下痢となりトイレに駆け込むという悪循環が続くかおりさん。

「こんな状態では、とても外回りなんて行けず、仕事になりません」

ある日、取引先とのミーティングを体調不良で当日キャンセルすることになってしまいました。

かおりさんは、そのまま早退して病院に行くことにしました。

 

手足の冷えは更年期が原因だった

内科を受診したかおりさんは、冷えや腹痛のことを相談したそうです。

「夏は室内外の温度差が大きいため、自律神経が乱れて血流が低下し、冷えることがよくあります。おそらく、更年期によるホルモンバランスの乱れも影響しているでしょう」

と医師から説明があり、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)という漢方薬が処方されました。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、血流をよくしてからだを温め、手足の冷えや腹痛、腰痛を改善する漢方薬です。

「自分の不調の原因が更年期だったなんて……驚きました。漢方をのみ始めて、手足の冷えがだんだん和らいで、お腹が痛くなることもなくなりました」

すっかり体調がよくなったかおりさん、今ではイキイキと仕事に励んでいるそうです。

 

▶【この記事の後編】顔はほてるのに?「夏なのに手足が冷える」更年期の悩みに選ぶべき漢方は?

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