
プロポーズを受け指輪を買った夜に、彼からまさかのカミングアウト!【オトナ婚/第13回(中編)】
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第13回目は、初のご夫婦で登場です。妻のあかりさん43歳、夫のまことさん48歳の時に結婚し、現在は福岡在住です。
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
つづき▶▶3話「一難去ってまた一難!? 急展開すぎる40代スピード婚に待ち受けていたのは?」
この話の前編▶▶1話「放置していたマッチングアプリ、3年後ついに運命の出会いが!」
ドライブデートで彼の優しい一面を知って
初めての居酒屋デートで好印象を持ったお二人でしたが、そのあとはどうなりましたか?
「初デートから2週間後にドライブデートをしました。僕の方から『紅葉狩りに行きませんか?』と誘いました」(まことさん)。
ドライブデートでは、さらにまことさんのポイントがアップする出来事があったんですよね?
「はい。まず一つ目は、ドライブに中に有名な酒蔵があって、そこに寄ったんです。二人でおみやげにお酒を買って帰ろうということになり、私は自分用に1本買ったんです。一緒にまことさんも1本買ってたんですよね。
それでその日のデートが終わった時に、まことさんはさっき自分が買ったお酒を私に渡してきたんです。『今日楽しかったから、これ記念にあげる』と。私は何も考えず自分のために買ったのに、まことさんは私のために買っていて。『わ、ポイント高い〜!』と思ってときめいちゃいましたね(笑)。それで私の方から『今度私の家でご飯食べながら、このお酒一緒に飲みませんか?』と誘ったんです」(あかりさん)。
それはうれしいですね! 常に自分のことを考えてくれている感じがいい! まことさんは、どんな気持ちでそうしたんですか?
「いえ別に深い考えは(笑)。二人ともお酒が好きなので、ただプレゼントしたくてしましたね」(まことさん)。
「あと、もう一つエピソードがあって。
そのドライブ中に、まことさんに彼の仕事関係の人から電話がかかってきたんです。その時の対応がものすごく優しかったんです。明らかに相手のミスなのに、『いえ、僕にも勘違いしていたことがあるかもしれないので気にしないでください』という言い方をしていて。強い言葉を使ったり相手を責めることもなく、『自分も悪かったかもしれない』というような形でその場を丸く収めるやり方が。本当に神対応でした(笑)。そのやり取りをそばで聞いていて、私は『この人だ!』と確信しましたね」(あかりさん)。
あかりさんだけに優しいのではなく、仕事でも優しいなんてポイント高すぎます。まことさんの本当の姿が見れて、あかりさんの信頼もさらに高まったんですね。
40代の結婚はスペックではなく「気が合う」ことが一番!
「話が少し戻るんですが、私はフリーのグラフィックデザイナーで、気づけば43歳になっていて。『この先仕事も人生も先細りだろうな』という不安が強くあったんです。
なので、40歳になった頃からは、とにかく結婚したい、安心感を得たい、と思うようになっていました。その年のお正月も初詣に行って『今年こそ、いい出会いがありますように』とお祈りしていましたね。
そんな私が相手に望むことは、『うまが合って、一生楽しく過ごせる』こと。それさえ満たされていれば、あとはなんだっていいや、と本気で思っていました。なので、結婚相手がどんな職業だろうが、収入がいくらだろうが、私にとってそれはあまり重要ではなかったんです」(あかりさん)。
本当そうですよね。40歳を超えて結婚相手に求めるものは、職業などのステイタスではなくなってきますよね。最低限仕事をしていてくれれば、それだけで十分。それより価値観が合うか、話が合うか、安心感があるか、が大事になってきます。
「あと、私が結婚を急いでいた理由に、当時母親が病気だったのもありましたね。生きているうちに幸せな報告をしてあげたいという思いもありました」(あかりさん)。
付き合い始めて1ヶ月でプロポーズ。不安もありつつ勢いで快諾
ドライブデートの後、あかりさんはまことさんを自宅に招き、ご飯を食べたり、一緒にお酒を飲んだりしたんですよね。これで二人の距離はグッと近づきましたか?
「そうですね。生活を一緒にしてみて、結婚した後のイメージもするようになりました。この人なら気を遣わなくてすむし居心地いいな、と思いました」(あかりさん)。
「僕もお互いの性格をより知ることができて、ますます本気になりました。初めて彼女の家に行ってから3週間か1ヶ月後にはプロポーズしました」(まことさん)。
きました! 待ちに待ったプロポーズ! あかりさんの返事はもちろんイエス……ですよね?
「はい! ただプロポーズされた瞬間は、まだ少し躊躇している自分もいました。まことさんのことは好きでも、交際期間がまだ1ヶ月ぐらいしか経っていなかったですから。でも、『ここまで気が合う人なんだから、結果的にダメになったとしても、バツが一つつくぐらいどうってことないや!』と思ったんです。そんな感じで勢いでプロポーズを承諾しました(笑)」
い、勢いですか?
「はい(笑)。『考えすぎないで、直感を信じよう!』と思ったんですよね。これまでの人生、いろいろと考えすぎたことで後悔してきたことも多かったので。それに『結婚は勢い』ともよく聞くじゃないですか(笑)」
ほんと、そうですよね。「今は仕事が大事だから」「まだまだ若いし遊びたいから」「自分の条件と少し違うから」などと、いろいろな言い訳をして現実逃避をしてきた結果が今のミナトです……。勢いとかタイミングって、実はすごく大事ですよね。
指輪を買った夜に彼からまさかのカミングアウト……!
「それから数日後に指輪を買いに行ったんです。指輪も買って、次は親への挨拶だな〜、なんて思っていたら、なんと彼から衝撃の事実を知らされることになったんです」(あかりさん)。
な、な、なんですか!?
「指輪を買った日の夜に、彼から『言わなきゃいけないことがある』と言われて。えー、何!? と思ってすごくドキドキして聞いてみたら、『実は結婚歴があって、子供もいるんだ』と」(あかりさん)。
えーーー、このタイミングまで黙っていたんですか、まことさん!
「そうですよね。私も『そんなこと聞いてない! なぜ先に言わないんだ、これは詐欺じゃないか!』とさすがに怒りをぶつけてしまいました」(あかりさん)。
「彼女に伝えた時は、僕も泣きながら説明をしました。なぜ、この時点まで黙っていたかというと、これを言うと、彼女が離れていってしまうんじゃないかと思ったんです……」(まことさん)。
ずっと言わなきゃ、とは思っていたんですね。
「そうです。いつ言おういつ言おう、とはずっと考えていました。それに、これは男性の考えかもしれないんですが、彼女を悲しませたくなかったんですよね。なので事実を伝えるのはなるべく後の方がいいのでは、と思っていました。女性は逆なんですね。大事なことこそ先に言え、と(笑)」(まことさん)。
そうですよ! できれば一番最初に聞いておきたかったぐらい(笑)。
「でも指輪を買ってもらって、私も最高に幸せな気分だったことは確かですし。少し冷静になって考えると『これは変えられない過去だし、受け入れるしかないな』と思いました。そのことで結婚やめる、というのもおかしいな、と思ったし。それに私自身、結婚とはその人のすべてを受け止めること、だと思っていたので。
なので『いいよ、わかった! それでも私は一緒になるから』と彼に伝えました。
あともう一つ。『私がここで振ってしまうと、この人はこれからまた婚活しないといけないのか』という思いもよぎりましたね。彼もいい年なので、今後結婚のチャンスは巡ってこないかもしれない。『じゃあ私が幸せにしてあげよう!』と」(あかりさん)。
ドラマチックですね〜。そして、あかりさん決断力がある! まことさんとしては、あかりさんに打ち明けた時はどんな気持ちでしたか?
「事実は変えられないし、それで彼女が『それだったら私は無理』というならそれは仕方ない、と思っていました。でも、本心を言うと、僕はどうしても彼女と結婚したかったので、できれば受け入れて欲しいな、とも思っていましたね」(まことさん)。
「まことさんバツ1」事件は、あかりさんの器の大きさでなんとかクリアしたその翌日、今度あかりさんは心の準備をする間もなく、大事な人と会うことになってしまいます。
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