「おとらこ」ではありません。「御虎子」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「御虎子」です。
「御虎子」の読み方は?
動物の「虎」の「子」という印象を抱く「御虎子」ですが、その読みは「おとらこ」ではありません。「御虎子」は意外な読み方をする漢字です。
正解は……
「おまる」です。
「御虎子」は
幼児などが室内で用いる持ち運び可能な便器。おかわ。
出典元:おまる|言葉|漢字ペディア
という意味です。「御丸」とも書きます。「精選版 日本国語大辞典」によると、「おまる」という言葉は、動詞「まる(放)」から出た語とあります。「お」は接頭語※です。
なぜ「虎」の「子」なのでしょうか。
その由来に関する一次情報を見つけることはできませんでしたが、有力な説が目に入りました。
私はてっきり、「おまる」が「虎の子」の形に似ているからだと思っていたのですが、「虎の子」が意味するものは「虎」の「子」ではありませんでした。「おまる」は「小判」の形に似ていたことから、「小判」を意味する「虎の子」の字が当てられたのだとか。
「虎の子」には
《虎はその子を非常にかわいがるところから》大切にして手放さないもの。秘蔵の金品。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味があります。
形が似ていたからとはいえ、“秘蔵の金品”や「小判」を意味する「虎の子」が便器までも意味することになるとは……!日本語の由来や漢字の語源を知るのは面白いものです。
※語構成要素の一。単独では用いられず、常に他の語の上について、その語とともに一語を形成するもの。語調を整えたり、意味を添加したりする。「お話」「こ犬」「御親切」などの「お」「こ」「御」の類。接頭辞。(出典元:小学館 デジタル大辞泉)
参考文献:知ってる?熟字訓「抽斗」の読み方と由来|@DIME アットダイム
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