会議中に突然始まった初ホットフラッシュ。もしもこれが重要な商談中だったと思うと…【100人の更年期#79】後編

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

前編『 45歳、少しずつ閉経へ向かっていく自分がわかる。「枯れていく感覚が怖いんです」 』に続く後編です。

【100人の更年期#79】後編

▶「私みたいな症状の人」が必ず見つかる! 更年期体験談の集大成『100人の更年期』のイッキ読みはこちらから

ユキさん 47歳
2人の息子を育てながら企業の人事部で働くワーキングマザー。パートナーを含め4人暮らし。アメリカ在住

 

47歳。会議中、噂のホットフラッシュがついに始まった

生理不順から始まった体調の変化にイライラや落ち込みが加わり、更年期への不安はどんどん募っていきました。それでなくても、子どものころから貧血気味だったり、子宮の病気になったりしているので、より健康面の変化には敏感なんです。少しでも健康で過ごせるようにと、週に3~4回はホットヨガに通ったり、毎日ジョギングや散歩をしたりしています。

 

できるだけ健康的な生活を心掛けていたつもりだったのに、また新たな症状が始まってしまいました。ホットフラッシュです。

 

3週間前のこと。オンライン会議中、急に暑くなったと思ったら、頭皮がカッと熱を帯びた感じになり、続けて首の後ろから玉のような汗が吹き出しました。ビックリして会議を中断し、近くにあった扇風機を足元に置いて、下から風を送りながらなんとかその場をしのぎました。会議を続けながら、心の中で「これが噂のホットフラッシュか」と思っていました。

 

たまたまオンラインで、しかもカジュアルな会議だったから「ちょっとごめん、暑い!」と言って中座できましたが、もしこれが重要な商談や上司との面談だったらと思うとゾッとします。

 

更年期は誰にでも起きうる。休んだり話したりできる環境づくりが大切

ホットフラッシュを感じたことで「更年期確定」だと思い、かかりつけ医に話しました。診察の結果、現状ではホルモン補充をするほどの状態ではなく、もしも諸症状が酷くなる一方ならホルモン補充療法をしましょうと言われました。

 

自分が更年期に入ったかもしれないことは、パートナーには話しています。パートナーも、老眼や疲労回復の遅れなどを感じている同世代で、年齢ならではの健康の悩みに共感してくれる人がいるのは救いです。職場も、体調が悪い日は休みをとりやすい環境なので助かっています。

 

また、OTONASALONEを始め更年期の体験談が書かれたネット記事も、自分と同じ状態の人が多くいると知ることができて、とても心の支えになっています。

 

辛いときは休んだり、誰かに話したり共感し合ったりできる環境は、とても大事だと思います。更年期の症状は、誰にきてもおかしくない体の変化です。日本では、更年期をカミングアウトすることは恥ずかしいと思っている人が多いと聞きます。もっとオープンに話し合えるようになると、更年期でも生き生きと暮らせる社会になるんじゃないかと思います。

 

 

▶【この記事の前編】 45歳、少しずつ閉経へ向かっていく自分がわかる。「枯れていく感覚が怖いんです

 

 

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