52歳、男性更年期でしょうか?40代で性欲がなくなり、やる気も減退【100人の更年期#80】前編

オトナサローネは同世代の女性がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

男性にもホルモン分泌の変化が起き、ゆるやかながら男性更年期が起こり得ます。今回は、更年期かもと思っている52歳男性の体験談を紹介します。

【100人の更年期#80】前編

 

ケンジさん 52歳
製造工場経営。妻と2人の娘との4人暮らし。子煩悩で学校行事にも積極的に参加する。

 

40歳から子育てに奮闘。多忙な日々で忘れていた「性欲」

部品製造工場を営む52歳のケンジさんは、妻と小学生の娘2人との4人暮らし。長女が誕生したのは、ケンジさんが40歳のときでした。子どもが生まれてからのケンジさんは、19:00まで工場で働き、夜は育児、子どもが寝た後から仕事を再開して深夜まで働くという生活を続けていました。

 

「子どものためにと思って、自分の時間より子育てを優先していました。自営業で時間の融通をつけやすいこともあって、子供中心に1日の予定を決めていました」

 

子どもが小学生になると、PTAの役員を任されるなど、ケンジさんはますます多忙になりました。忙しい1日が終わったある日の夜、ケンジさんはふと、あることに気が付きました。

 

「そういえば、性欲がない……」

 

男性機能が衰えたのかと不安になったケンジさんは、インターネットで原因を探してみました。

 

「男性機能について検索すると、男性ホルモン減少に関する記事が複数表示されました。そこで初めて男性ホルモンの減少について興味を持ち、さらに詳しく調べていったところ、男性にも更年期があることが分かりました」

 

このとき40代半ばになっていたケンジさんは、漠然と「自分も更年期かもしれない」と思いました。ただ、性欲がないこと以外に体の不調はなかったため、ただの疲れだと思い、病院へ行くことまでは考えませんでした。

 

50歳目前。子育てが一段落して時間ができたとたん集中力が切れがちに

子どもたちが小学校の中学年になってくると徐々に手がかからなくなり、ケンジさんは少しだけ自分の時間が作れるようになりました。このとき、ケンジさんは50歳目前。年齢的に無理ができなくなると考え、深夜に働くことを辞め、早朝4:00から仕事をする代わりに、夜は10:00までには家族と一緒に就寝するライフスタイルに変えました。

 

「このころから、急に集中力が続かなくなりました。何を始めるにもやる気が起きなくて、はじめの一歩が出ない。だるい。気が付けば他のことを考えていたり、予定を先延ばしにしたり…… 前より時間に余裕ができたし、早寝早起きになったのになぜ? そう思ったとき、再び更年期の三文字が頭をよぎりました」

 

▶【この記事の後編】これが男性更年期?だんだん明らかになってきた症状は…

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