更年期うつが進んだ原因「友達と雑談してグチを言う機会がなくて孤独…」どう対策すればいい?
40〜50代になり、「最近、気分が落ち込みがち」「憂うつな気分が続いてつらい」といった悩みはありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期は、ホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性が持つお悩みのひとつに「気分の落ち込み」「憂うつ感」が続くといった抑うつ症状があります。
今回は、更年期の抑うつ症状を改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
長引くコロナ禍……制限がありすぎて、なんだか気分が晴れない
仕事や子育てに忙しいハルコさん(47歳)は、久しぶりの親友とのランチにウキウキして出かけました。
「気合いを入れてオシャレやメイクをしたのに、お気に入りのリップはマスクで見えず……パーテーション越しの会話では、イマイチ気持ちを発散できた気がしませんでした」
しかも、新型コロナウイルス(コロナ)感染を考慮して短時間での解散。
楽しみにしていただけにハルコさんには物足りず、かえって寂しい気持ちになってしまいました。
ちょっとした悩みを気軽に口に出す機会がない。心に穴がポッカリあいたみたい
秋が深まり日が短くなってくると、ハルコさんは、気分が落ち込む日が続くようになりました。
心にポッカリと穴があいたようです。
「コロナで家族以外の人に会うこともはばかられて……家族のことやちょっとした悩みを気軽に話す機会がなくなったせいか、鬱々として気分が晴れません」
ある日、夫の薬をもらいに薬局へ行ったハルコさんは、優しそうな女性の薬剤師さんに思い切って相談してみたそうです。
「秋から冬にかけては、気持ちが落ち込みやすい時期ですよね。それに、抑うつ気分が続くのは更年期症状のひとつかもしれません。一度、更年期外来を受診してみてはどうですか?」
薬剤師さんに話を聞いてもらって、ハルコさんは救われた気持ちになりました。
更年期の抑うつ気分を解消した方法とは?
ハルコさんは早速、薬剤師さんに教えてもらった婦人科の更年期外来を受診しました。
「更年期は、女性ホルモンの減少が原因で自律神経が乱れるため、抑うつ状態や不安感といったメンタルの不調が生じやすい時期です」
と医師から説明をうけて、漢方薬が処方されました。
処方されたのは加味帰脾湯(かみきひとう)という漢方薬です。
加味帰脾湯は気血を補い、精神不安や不眠の改善が期待できます。
「まさか、更年期がメンタルにも影響するとは知りませんでした。処方された漢方薬のおかげで、だんだんと気持ちの落ち込みも改善してきました」
漢方薬で更年期の抑うつ症状の改善を目指す
更年期は、女性ホルモンの減少により自律神経が乱れるため、感情が不安定になりやすく、気分の落ち込みや憂うつ感が続くことがあります。
これらの症状におすすめしたいのが、漢方薬です。
ホルモンバランスの乱れ以外にも、ストレスや緊張、気力の低下などが、抑うつ症状の原因になると考えられます。
更年期の抑うつ症状には、「自律神経のバランスを整える」「消化・吸収機能をよくしてからだの内側から心を元気にする」「気分の落ち込みを改善する」といった漢方薬を選びます。
更年期は、さまざまな不調が生じる時期です。漢方薬で心とからだのバランスを整えることで、抑うつ症状だけでなく、不眠や倦怠感、イライラなどの不調を同時に改善することも可能です。
からだの内側から優しく働く漢方薬なら、毎日のむだけで不調の解消と根本的な体質改善を目指せるでしょう。
<更年期の抑うつ症状改善におすすめの漢方薬>
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):ホットフラッシュや頭痛が気になる方に。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲れやすさや食欲不振が気になる方に。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどの違和感や不安感、動悸が気になる方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
相談もスマホで完結しますので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
更年期の抑うつ症状に悩むなら漢方薬を試してみて!
あなたを悩ませる気分の落ち込みや不安感といったうつ症状は、更年期が原因かもしれません。
我慢せずに、専門家へ相談してみませんか?
漢方薬で心とからだのバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト 製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。 現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/●漢方女子:https://www.facebook.com/kampojoshi/
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