53歳「噂通りの滝汗」を突如として体験。閉経後はイッキにおばあちゃん化、戸惑う【100人の更年期#83】前編
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
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【100人の更年期#83】前編
トモミさん 58歳
夫と娘2人との4人家族。40歳で長女、42歳で次女を出産。54歳から幼稚園でパート勤務を開始。
体の変化を感じたのは47歳。婦人科へ行き、漢方薬を飲んでも治らない。これは何?
はじめまして。現在58歳のトモミです。私が更年期らしき体の異変を感じ始めたのは、いま思えば47歳からでした。「いま思えば」と言ったのは、47歳ごろの体調不良は序の口で、本格的な変化は53歳が始まりだったからです。
47歳から53歳までの6年間は、ときどき暑さを感じたり動悸がしたりする程度でした。それでも、更年期の症状かもしれないと思ったので、婦人科で診てもらいました。検査の結果、治療を要するほどの状態ではなく、漢方薬を飲みながら様子を見ることになりました。
3カ月ほど漢方薬を飲みましたが、症状がよくなる感覚はありませんでした。その後、更年期向けで知られる市販の漢方薬も試してみましたが、お腹が痛くなるので飲むのを止めました。婦人科へ行っても漢方薬を飲んでも治らないことから諦めモードになり、体調の悪さを我慢しながら生活していましたが、53歳になった辺りで、症状がさらに酷くなりました。
ある日、突然ホットフラッシュが始まったんです。友人と食事をしている最中、急に体が温度急上昇スイッチを入れたかのように熱くなり、汗が雨だれみたいに、ぽたぽたと、大量に流れ落ちました。本当に驚きました。その日を境に、やがて仕事中でも突然汗が出るようになってしまいました。なので、職場ではいつも首にタオルを巻いていました。
雑誌やインターネットなどで目にする更年期の体験談に、よく「ホットフラッシュは滝のように汗が吹き出る」とありますよね。あれ、自分がなるまでは「大げさ!そんなことあるわけない」と思っていたのですが、自分が経験してみて、けっして大げさじゃなかったと分かりました。一定の年齢になったら薄いハンカチではなくて、たっぷり拭けるタオルハンカチを持っていたほうがいいですね。
動悸も、徐々に激しくなっていきました。53歳から3年間くらいは、就寝中にいきなりドキドキし始めて目が覚めることが幾度もありました。
56歳で閉経。自分でもはっきりわかった、急激に「おばあちゃん化」が進むのが
ホットフラッシュや動悸が酷くなった当時も生理はありましたが、56歳のときに閉経しました。閉経して体調が楽になったかと言うと、あまり変化はありません。それどころか、言い方は悪いですが、自分がおばちゃんを通り越して一気に「おばあちゃん化」していく感覚が強くなりました。
まず、手指の関節が脂切れを起こしたような痛みを感じるようになりました。朝起きるとこわばっていて、うまく開きません。ベッドから降りるときは足が痛いし、シワや白髪は増える一方だし…… 加えて最近は、指が変形してきました。更年期なのか老化なのか分かりませんが、自分が急激に身体の動きに制限のあるおばあちゃんになっていく感じ。仕方ないのかもしれませんが、いい気分じゃないですよね。
58歳の現在は、ホットフラッシュや動悸、イライラの頻度はかなり減りました。ただ、今日に至るまでの間、実は更年期のイライラが原因だったかもしれない、家庭トラブルと離婚の危機があったんです。
▶【この記事の後編】55歳。イライラして怒鳴って離婚危機!救ってくれたのは更年期経験者のある言葉でした
*編集部より/指の痛みや変形が気になる方、3週間ほど痛みや異常が続く場合は、お近くの整形外科で診断を受けてください。関節リウマチやへバーデン結節など固有の症状が原因となっている場合があります。特に関節リウマチは早期発見すれば治療が可能です。
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