53歳、男子高生に「クチくさっ!」と言われ…「乾燥感」「ドライマウス」も更年期のせいなの?
40~50代になり、「急に口臭がひどくなった」「口が乾いてネバつきが消えない」などの悩みはありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「口臭」があります。
今回は、更年期の口臭の改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
なにげない男子高生の一言で気が付いた…「私、くさいの?」
ある日、駅ビルで働く順子さん(53歳)が仕事終わりにエレベーターに乗ると、後から2人組の男子高生が入ってきました。
「何階ですか?」
と順子さんが口を開いたとたん、顔をしかめる男子高生たち。
「3階お願いします」
男子高生のうちの1人が答えた後に、
「口クサ……」
と、もう片方の男子高生が小声で言った言葉が聞こえ、順子さんはショックで息が止まりそうになりました。
口臭対策をしても、拭えない不安
男子高生の一言に大きなショックを受けた順子さん。
「それ以来、こまめに水分をとったり、マウスウォッシュを使ったりと必死に口臭対策するようになりました。でも、前よりも口が乾くようになった気がして、臭わないか心配です」
口臭が気になって不安のあまり、人と話すこと自体を避けるようになってしまいました。
「このままでは、口臭のせいで毎日を楽しめない……」
思いつめた順子さんは、口臭の原因や対策法をネットなどで必死に調べました。
その結果、更年期女性の悩みにドライマウスによる口臭があることを発見したそうです。
びっくりです!更年期の口臭には、女性ホルモンが関係していた
「自分の口臭も、きっと更年期が関係しているにちがいない」
そう確信した順子さんは、婦人科を受診しました。
「女性ホルモンが減少する更年期は、唾液の量が減少して口の中が乾燥するため、口臭がひどくなる女性も多いです。漢方でバランスを整えていきましょう」
と医師に説明を受けて、漢方薬が処方されました。
処方された漢方薬は、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)。
白虎加人参湯は、からだにこもった余分な熱を冷まし潤いを補うことで、ドライマウスや口臭の改善が期待できる漢方薬です。
「漢方を始めてから口の乾きが軽減して、だんだんと口臭が気にならなくなってきました。人と話すことも、エレベーターに乗るのももう怖くないです」
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