更年期世代は「下着」も変えたほうがよさそう。自腹で「ゆる補整」3アイテムを試したら…？【更年期50代のアフタヌーンエイジ日記】

2022.12.15 WELLNESS

こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。

この連載は歯列矯正の記録としてスタートしましたが、途中で私が更年期障害対策としてホルモン補充療法（HRT）を始めたこと、主婦の友社が更年期世代のエンパワメント活動「アフタヌーンエイジプロジェクト」を始めたことから、「アフタヌーンエイジ日記」と間口を広げて更年期世代のお役立ち情報をお届けしています。

さて、最近誰と話してもほぼ全員が「気になる！」と反応するのが更年期由来の体型変化。イヤすぎる言葉ですが、ひらべったく言うと「更年期太り」です。

これにちなんで最近気が付いたのが「下着の見直し」です。

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【連載・更年期50代のアフタヌーンエイジ日記・毎週木曜更新】♯29

「下着にはお金をかけろ」と言われてきた世代だけど、時代は「ラク」に舵を切った

私たち、女性誌に「見えないところほどお金をかけろ」と諭されて育った世代ですよね。ハタチそこそこから、ラペルラを、オーバドゥを買え、常に緊張を持って鏡に向かえと言われまくりましたよね。で、いつか大人に、お金持ちになったら高価な下着を買おうと思ってましたよね。

私は買えるようになる前に脱落してしまいましたが。

言い訳をすると、6、7年前くらいから世間が「頑張るのを止めてもいいかも」というムードになってきました。ユニクロのブラトップに代表されるインナーが売り上げを伸ばし続け、最近のマメクロコラボはもうオンオフの境界を越えた別の次元、秘して見せないウエアではなくウチソトの区別のない新たな分野に突入しています。

ある意味これって、運が悪かったのかもしれない。更年期といういちばん身体が変化する時期、夏が急激に酷暑になったころに「スキンライクでイージーな下着」に出会い、その後のコロナ直撃で「すべての衣類がラクで当然」な状態になってしまい、かなり下腹部が成長するまで気づかずに過ごして、ある日鏡を見て愕然としたでしょう？　私はしました。

最近始めたホットヨガのクラスで、鏡に映る若い人と自分の「肉の分布の差」を眺めながらしみじみ思いました。ラクな服ばっかり着てると身体の劣化が加速するのは自明だが、これってビジュアル面だけでなく、筋力のような健康力もいっしょに低下しているっぽい。きっと私は命も削ってるぞ、と。

そんな私たちの焦りに呼応して、今年は「しんどくない補整下着」の優秀アイテムが複数登場しました。これはきっと自腹で買って試せという啓示に違いないと考え、秋からこっちで3社のアイテムを続けて購入し試したのです。

「ゆるく補整する下着」が超絶進化！　見た目がラブすぎるピーチ・ジョンの「ナイスバディ」

この秋話題を攫ったのはピーチ・ジョンの「ナイスバディインナー」シリーズ。ふわもこっとしたソフトでラブい編み地、アクセントにつけられたゴールドのプレート、ジェラピケ方向にキュートなビジュアル。ストアで見て「ワーかわいい！着たい！」と手にとって、あれ補整下着だったと驚きましたが、「かわいくて着たくなる補整下着」ってある意味すごいですよね。

ピーチ・ジョンの各ストアでは試着ができますが、試着した方は「思ってたんと違う！？！？」とびっくりしたのではないでしょうか。イージーな着心地なのに、オンするとアレっと驚くほど補整してくれます。私は試着した日にワンピを着ていたのですが、明らかに全身がきゅっと細く見えます。なのにしめつけ感はそこまでない。あと、動いても端がくるくる丸まらない！これは地味にすばらしい点です。

さらに、お手頃プライスも魅力。結局私はガードル4800円×２、ブラキャミ3900円、長袖インナー3300円、タンク2700円を購入しましたが、迷わずに手が伸ばせるプライスでした。ありがたい。

写真出典／ピーチ・ジョン公式サイト

公式サイトを見るといちばん評価数が多いのは「ナイスバディファーストガードル」です。薄手の、水着のような伸縮性の高いつるんとした生地で、「がんばらなくてもするっと履ける」点がとっても嬉しい。なんでも、部位に応じて多段階に着圧を変えられる独自技術が盛り込まれていて、それぞれのパーツごとに違う力がかかっているため、締めなくていいところは締めていない。なのでするりと着脱できるので心理的なめんどくささがなく、必然的に活躍頻度も高くなります。

個人的にはですが、これ、しばらく履いてると結構キツいです。ご飯を食べたあとはお腹が苦しくなっちゃうくらいにしっかり補整してくれる。その甲斐あって、いつでも鏡を見ると「あれっ、なんか私お腹から下が痩せたかな？」という感覚でいられます。

思ったよりもはるかに使っているのが「ナイスバディパデットキャミ」。編地のテンションが調整されているおかげですそがずり上がってこないため、どの組み合わせにしてもお腹周りがもたつくことがありません。この上に「ナイスバディ長袖」を着ると、ニット＋マーメイドスカートみたいな要注意度の高いコーデでも「ひと回り小さい私」が即実現します。

見た目はラブくて口調も優しいふんわり女子なのに、お付き合いすると毎日結構しっかりシバき倒される。この「ナイスバディインナー」シリーズはそういう、精神的満足度高めな実力派です。帰宅したら脱いで、開放感を味わえるタイプのゆる補整です。

■ナイスバディシリーズ　こちらから

いっぽうで、見た目はハードなのに着心地が軽すぎてびっくりするのがディノス

友人に「ぱっと見はパワフルに締めつけてきそうなのに、着てみるとほぼ着用感がない、その割にきっちり締まってる」とおすすめされて手に取ったのがディノスのD’LINGE（ディランジュ）シリーズです。

先にビジュアルをご覧いただきましょう。色は2色です。特にトップスのクロスしたバックビューが顕著ですが、パワーネット生地の複雑な組み合わせで背筋の伸びたスッキリとしたスタイルをサポートしてくれます。このクロスした感じが、背筋が伸びて気持ちよさそうですよね。

ボトムスも、でっぱりがちな下腹部はクロスさせたパワーネット生地でぎゅっと引き上げてくれます。

これはお尻まで包み込んでヒップアップ、すっごく全体をギュっとしてくれそう……と思いきや。

モールドカップ付きボディシェイパー（ワイヤーなし・ミディアムソフト）9,700円（10％税込）／ディノス　写真出典・すべてディノス公式サイト

ロングコントロールパンツ（ミディアムソフト）6,400円（10％税込）／ディノス

この人たちは、外ではおっかない顔をしてても、お家の中ではデレデレに甘やかしてくれるスパダリさんたちです。ハードに締め付けてくれそうなルックスなのにびっくりするくらいに着用感がなく、正直言って着ていることは脱ぐまで忘れています。お風呂場で脱いで毎回「あれ今日はこっち着てたんだ」とびっくりしています。

下手すると補整下着を着ていることを忘れてそのまま寝ちゃいかねないですし、翌朝起きてシャワーを浴びるときに「あれ着てたんだっけ」と気づいてびっくりするくらいに締め付け感が薄いです。さらに言うとこれだけコワモテっぽいのに着脱がすごくスムーズです。

ただ力をかけてギュッと締めればいいというわけではなく、力のバランス配分みたいなものがあるんですね。着用感はないのに、お腹はぺたっとしたまま。下着をもう1枚着ているのだという感覚が本当にない、この不思議な感覚は「着てみたらわかる」としか言いようがないのです。

■ディランジュシリーズ　こちらから

ユニクロにもボディシェイパーショーツ、「長年遠ざかってきた族」はここからスタート？

エアリズムボディシェイパーショーツ（サポート・4分丈）990円／ユニクロ　写真出典・ユニクロ公式サイト

いつからあったんだ！と驚きましたが、ユニクロのボディシェイパーはずっと前から「知る人ぞ知る」定番になっていたようです。エアリズムボディシェイパーの場合、スムースとサポートという2つのタイプがあります。サポートという言葉のほうが強そうに感じたので、サポートを1枚買いました。

これは、ガードルよりももっとライトな、オーバーパンツの感覚ですね。慣れてしまうと「これを履いてないとなんだかスース―して心もとなくなる」何かです。シェイプ力は前述の2枚と比べれば軽いかわりに、しっかりとしたホールド感があり、この季節は暖かさもあります。逆に、エアリズムであっても夏場は暑いかもしれません。

もしかして、しばらく補整から遠ざかっていた人は、最初にユニクロを履いてみて、習慣的に履けるかどうかを確認したほうがいいのかもしれません。この軽さでも、もう履けないかもと思う人もいるかもしれないので。

■ボディシェイパーショーツ　こちらから