「夫婦そろってデブ(笑)」ご近所にまでバカにされた40代夫婦「何年ダイエットしても痩せない」単純な理由とは
40~50代になり、「最近、おなか周りの脂肪が気になる」「食事や運動に気をつけているのに痩せない」などの悩みがありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
男性の場合も、一般的に中年以降、加齢とともに男性ホルモンの分泌が穏やかに減少し始めます。
更年期の症状は女性特有ではなく、40歳以降の男性はいつでも起こりうる可能性があり、さらに女性と違って終わりもありません。
更年期のお悩みのひとつに「体重増加、痩せにくい」があります。
今回は、更年期の痩せにくさを改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
夫婦で万年ダイエッター! しかし効果は……
広志さんと綾子さんご夫婦(40代後半)は、夫婦でダイエットに励んでいます。
「40歳を過ぎてから急に太りやすくなって……。炭水化物を抜いてダイエットをしたり、休日は2人でウォーキングをしたりと独学でいろいろと頑張っています」
ただ、なかなかダイエットの効果が出なくて悩んでいました。
「ダイエットがつらくなってストレスが溜まると、お互いにイライラしてしまいます。反動で過食になったり、喧嘩したりで散々です」
意地悪なご近所夫婦の視線…「あの人たち、いつも歩いてるけど痩せないよね(クスクス)」
休日に2人でウォーキングしていると、スタイルのいい若いご近所さん夫婦とよくすれ違うそうです。
「またあの太った夫婦だ」
「いつも歩いてるけど痩せないね」
ある日、すれ違った後にこんな話をしているのが聞こえてきました。
「なんて失礼な……。でも、どうしてこんなに頑張っているのに痩せないんだろう」
聞き捨てならない言葉に怒りを感じつつも、綾子さんは落ち込んでしまいました。
痩せにくて太りやすい…その原因は更年期だった
「なんとかして痩せたい」
その一心でネット検索をした綾子さんは、「更年期太り」という言葉とその解消に漢方が有効だということを発見しました。
「私たち夫婦が太ったのも、年齢的に考えて更年期が関係しているのかもしれない」
そう考えた綾子さんは、思い切って漢方薬局に相談しました。
「更年期になると、女性は脂肪燃焼を促す女性ホルモンが急に減少し、男性は筋肉の維持に関わる男性ホルモンが減少するため、太りやすく痩せにくくなる方が多いのです」
と薬剤師から説明を受けて、漢方薬を取り入れたダイエットをすることになりました。
処方された漢方薬は、大柴胡湯(だいさいことう)。
大柴胡湯は、自律神経や血液循環を調整する肝のはたらきをよくして、脂質代謝やストレスの改善が期待できる漢方薬です。
「漢方薬の服用とともに、教えてもらった食事や運動などで生活習慣を改善しています。だんだんとおなか周りがスッキリしてきました。イライラしないのもいいですね」
健康的にダイエットできた綾子さんに驚いた広志さんも、すぐに漢方を始めたそうです。
▶【後編】そのほか「この漢方がオススメ!」。ダイエットを目指す更年期世代のための漢方には何がある?
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