「手を出してはいけない投資」の見分け方は?FPが警告する「詐欺まがいの手口に乗らない方法」

お金の貯められない女性に関するシリーズ記事です。前回、その特徴として「目先の収入やお得に振り回される」ことを取り上げました。

今回は、「短期間でお金を得ようとする」というテーマで書いてみます。

収入アップを狙うとき、一般的に考えられる手段として投資があります。ただし、選ぶ金融商品を間違えたり、投資のやり方を間違えることで、かえって損をするケースもあります。

そこで、投資に取り組む際の注意点について本日は書いてみたいと思います。

 

「そもそも手を出してはいけない投資」とは何か?

投資に取り組むこと自体に問題はありません。ただ、内容そのものに問題があり、手を出してはいけないものがあります。まずは、そういった類の投資に手を出さないことが大切です。

 

その中には、落ち着いて考えれば、「怪しい…」と気がつくものも多いです。しかし最近は、インターネットを通じて投資を勧誘するケースが増えています。これ見よがしな札束やブランドバッグの写真投稿、お金配りなどの手法も記憶にあると思います。これらはなかなか冷静に判断できず、うっかり手を出してしまうことも少なくありません。

 

そのような投資の主な特徴は以下の3点です。

 

1・楽に、必ず、すぐ儲かると宣伝している

投資はやり方を勉強したり試行錯誤したりして、慣れる時間が必要です。楽にすぐ儲かるならすでに他の人がやっていますし、投資の世界に「必ず」というものはあり得ませんので、このような投資は「怪しい」と判断してよいでしょう。

 

2・「今やらないとならない」と感情を煽る

これも、「怪しい」投資の特徴です。キーワードは、「今だけ」、「あなただけ」、「今がチャンス」、「やらないと不幸になる」などです。やるかどうかはその人の自由であるはずなのになぜこのように言うかというと、勧誘する方にこそ「うま味」があるからです。

 

3・情報を求めてもいないのに一方的に儲け話を持ってくる

「怪しい」投資の近年の傾向は、「ネットで知らない人からいきなり」というケースです。他には、普段そんなにコミュニケーション取っていない人から突然連絡が来る、新しく知り合った人から急に話が舞い込んでくる、といったケースもあります。そんなにいい話であれば、むしろ逆に人には言わないものです。

 

一般的に言って、まともな「投資」ならばすぐにはお金は増えない

真っ当な投資はすぐにお金が増えません。木を育てるかのように時間をかけてお金を増やしていくのが投資です。

 

投資というと、一日中パソコンの前に座って取引しているデイトレーダーの投資や、仮想通貨やFXで短期間で大儲けしたという話が人目に惹きます。ただ、これは投資ではなく「投機」です。言い換えれば、ギャンブルに近いものです。

 

投資の世界では、短期間で利益を得ようとすればするほど、利益を得られるかどうかは不確実になります。投資のプロであれば、あえてその中でどう利益を出すか考えて取り組むのも選択肢の1つですが、そうではない方にはおすすめできません。

 

投資で大きな資産を築いたという話は、地道に投資の勉強をしてようやく利益が出たケースか、偶然ギャンブルに当ったかのどちらかです。ギャンブルはリスクがあるので真似るものではなく、目指すべきは時間をかけた投資で資産を増やす方向です。

 

投資は車の運転と同じ。ある程度の練習をしたほうがいい

資産運用の相談で私がいつも相談者さまにお伝えしているのは、投資は車の運転と同じだということです。

 

車は免許を取得して乗るならリスクはあるものの便利に利用できます。投資も同じです。ただ車と違い、免許取得をしなくてもやろうと思えばすぐに始めることが可能な点が違います。

 

だからこそ、投資は自主的に「仮免期間」を作って、投資の練習期間を作るのがおすすめです。

 

具体的には、証券口座を作って数百円から投資の練習をする、お買い物などで利用しているポイントで投資を体験してみる、投資アプリなどで疑似体験してみる、などといった方法があります。

 

投資する商品は、比較的ポピュラーで伝統的な金融商品である、株式、債券、投資信託から選ぶのが基本です。

 

まとめ

投資の世界では、射幸心を煽って短期間で楽に儲かると勧誘する怪しいものもあれば、そうではない真っ当なものもあります。

 

前者に手を出すのは論外ですし、まっとうな投資でもすぐに成果を出そうとすると、失敗してしまう可能性が高いです。

 

そういった投資をしないためには、短期間でお金を得ようとしない心がけが大切です。そのために、上記の具体的な注意点もぜひ参考にしてみてくださいね。

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