「雨や雪の日は家事ができない……」低気圧頭痛で苦しむ50代女性が回復した方法とは?

40~50代になり、「雨が降ると頭痛がする」「大雪の日は頭痛やめまいがする」などの悩みがありませんか?

日本の女性は平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。

更年期女性のお悩みに、「低気圧頭痛」があります。

低気圧頭痛とは、気圧や気温の変化に過剰に反応して生じる頭痛のことです。

今回は、更年期女性の低気圧頭痛を改善する方法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

頭痛で動けない……自己肯定感爆下がり

百合江さん(52歳)は、最近、ひどい低気圧頭痛に悩まされています。

「もともと低血圧のせいか、雨が降る前日から頭痛がひどくなって……布団から起き上がれないこともよくあります」

激しい頭痛のせいで仕事を休むこともあるという百合江さん。

「たかが頭痛のせいで、仕事もできないなんて本当に情けない」

自分を責めることが多くなり、気持ちが落ち込みがちの日々を過ごしていました。

 

地獄のような雪の日。見かねた夫がすすめたのは……

朝から雪が積もった大雪の日のことです。

「いつもの低気圧の頭痛に加えて、急に冷えたせいか、だるくて布団から出ることができなくて……」

布団に伏せたまま家事もできない百合江さんの様子を見かねたご主人が、インターネットでいろいろと検索してみたそうです。

「もしかしから、更年期症状かも」

「更年期症状には漢方薬が効くらしい」

ご主人のアドバイスを聞いて、百合江さんは漢方薬局に相談に行ってみることにしました。

 

低気圧頭痛の悪化の原因は更年期だった

「それはつらかったですね。更年期は、女性ホルモンが急激に減少するため自律神経が乱れやすくなります。気圧の変化にも敏感になりやすくて、低気圧頭痛で悩む方も多いんですよ」

漢方薬局の薬剤師は、百合江さんの不安を取り除くようにやさしく説明してくれたそうです。

「漢方でバランスを整えて低気圧頭痛を改善していきましょう」

薬剤師からは、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という漢方薬が処方されました。

当帰芍薬散は、血流や水分循環を整えて、低気圧頭痛の改善が期待できる漢方薬です。

「漢方のおかげで、雨や雪の日の頭痛は軽減してきました。頭痛だけでなく、からだのだるさや冷えも和らいで、全体的に体調がよくなったのが嬉しいです」

 

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