婚活も仕事もうまくいかず40歳で無職に…そんな私を肯定してくれたまさかの存在とは?【オトナ婚/第16話(中編)】

2023.04.12 LOVE

40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第16回目は、婚活に明け暮れた30代を経て42歳で9歳年下の彼と念願の結婚を果たしたサトミさん。彼氏もできない中仕事も退職。すべてをリセットしたサトミさんを丸ごと受け止めてくれた、頼れる旦那様とのエピソードをご紹介します。

 

どこで彼と出会ったの?

彼はどんな人?

どうしたら結婚できたの?

などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。

 

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婚活コーチングを受けて自分に正直に生きることを決意

今の旦那様である9歳年下の彼とも連絡が途絶えて、その後もサトミさんの婚活は続きましたか?

「はい。お見合いも何度かしましたし、結婚相談所にも引き続き登録はしていました。でも私の年齢が上がるにつれ、男性側からも申し込みもだんだん減ってくるんですよね。

今の夫である彼とも、いい感じだったのに結局疎遠になるし、『私がだめなんだ』と本気で落ち込んでしまったんです。

それで今までの婚活のやり方をリセットしようと、『婚活コーチング』というものを受けることにしたんです」

婚活コーチング! 興味深いですね。それはどういうものですか?

「婚活コーチングのお話の前に、これまで私が結婚相談所などで繰り返し言われていたことがあります。たとえば、結婚したいなら妥協しましょうとか、モテるためにはこうしましょうとか。自分をよく見せるためのハウツーのようなことをたくさん教えられました。私自身も結婚成功のための恋愛指南本のようなものを読んだりしていましたね。

婚活コーチングはそういったテクニックとは真逆で。私らしさとは何か、これから先何をしていきたいか。自分の好きなことをすればいい、嫌いなことはやらなくていい、という考え方だったんです。

長年の婚活に疲れ切っていた私は、その考えに救われて『このマインドにシフトしよう』と思いました。そうするとみるみる考え方が変わって、自分らしさというものをあらためて考え直すようになりました。

まずは自分がなりたい人間像や未来のイメージを書き出してみました。理想の未来、好きなもの、嫌いなものなどを書き出していくうちに、『9歳下の彼、自分の理想にぴったりだな。また会いたいな』と思うようになったんです。

同じタイミングでずっと悩んでいた仕事に関しても吹っ切れて。『嫌いなことからは離れよう!』と思い立ち、新卒から勤めていた会社を辞めちゃったんです(笑)」

仕事も辞めちゃったんですか!?

「はい。結婚の予定もないまま40歳コロナ禍に無職になりました(笑)。でも自分としてはすごくすっきりしていましたね」

 

彼のことを考えていた数日後に1年半ぶりに連絡が!

サトミさんが婚活コーチングで、あらためて自分自身に意識を向ける時に思い出した彼ですが、サトミさんから連絡したんですか?

「いえ、自分からする勇気はありませんでした(笑)。勢いで連絡すると、焦った気持ちが出ちゃってよくない結果になりそうだし、何より1年半会っていない間の彼の状況もまったく知らなかったので。

そんなことを思っていた数日後に、突然彼から連絡があったんです」

えぇ!? 1年半連絡をとっていなかったんですよね? しかもサトミさんがちょうど彼のことを思い出したタイミングで。

「そうなんです。実は同じ時期に彼も転職をしていて、少し心に余裕ができたタイミングで、私のことを思い出したみたいなんです。それで『久しぶり』という内容のLINEがきました」

信じられない! 運命的なものを感じますね。

「私も本当にびっくりしました。びっくりしすぎてそのLINEに3日間返信ができませんでした(笑)。その後彼とのやり取りをするようになってからも近況報告のような内容ばかりで、私も過去の失敗を反省して前のめりにならないように細心の注意を払っていました(笑)」

 

40歳無職の私を肯定してくれた初めての人

 

1年半のブランクがあって再びつながったお二人ですが、「やっぱりこの人だな」と思いましたか?

「そうですね。私が『この人イイ!』を確信を持った出来事があって。

彼とやりとりの中で、最初は私が会社を辞めたことを言えなかったんです。40歳でニート。しかもコロナ禍。友人や家族からも『40歳で辞めてどうするの?』と散々言われていたので、彼に言っても同じような反応をされるかもしれない、と不安でした。

しばらくは仕事をしているふりをしていたのですが、それも限界がきて(笑)、ある時勇気を出して伝えたんです。

すると彼から出た言葉が『いいじゃん。次にやりたいことが見つかるまでは、しばらくは休むのもいいかもね』と。そんな肯定の言葉を周りの誰も言ってくれなかったので、自分のことを理解してもらえた気がしてすごく感激しました」

それはうれしいですね。

「はい。まだ付き合う前だったのですが、私の方では『この人しかいない』という気持ちになりました。

そうして再会して3ヶ月ぐらい経ったころ、私の方から彼に『私たち付き合っているよね』と確認して、『うん』と言わせました(笑)」

1年半の音信不通を経て、運命的な再会を果たしたサトミさんと彼。サトミさんの「自分を偽らず自然体で生きる」というマインドチェンジにより、ついに9歳の年の差婚が実現します……!

 

次の話▶▶「9歳下の彼と再会し、42歳で結婚。出会ってすぐ進展しなかった年齢以外の理由とは?」

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