「おた」「おんた」とも読みますが……「御田」の読み方、知っていますか?

2023.02.15 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「御田」です。

「御田」の読み方は?

「おた」「おんた」とも読むことができますし、「おんだ」や「みた」「おみた」とも読むことができます。そんな「御田」ですが、以下の意味を表す際の読み方は何でしょうか。

さつまあげ・はんぺん・焼きちくわ・つみれ・蒟蒻こんにゃく・大根などを、汁をたっぷり使って煮込んだ料理。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

正解は……

「おでん」です。

「御田」は“田楽豆腐。また、木の芽田楽”、“蒟蒻を串に刺し、練り味噌を付けた食品”も意味します(出典元:同上)。

さまざまな読み方ができる「御田」ですが、食べ物の名前を意味するのは「おでん」のみです。他の読み方では意味が異なります。

『精選版 日本国語大辞典』には以下の通り、「御田(おんだ)」の記載があります。

[1] 〘名〙
① 神社が所有している田地。その収益を神社の経営にあてるための田。
② 「おんだまつり(御田祭)」の略。
[2] 狂言。各流。加茂の明神に仕える神主と氏子の早乙女(さおとめ)たちが、田園情緒豊かなことばをはやしながら田植えをする。能「加茂」の替間(かえあい)としても演じられる。

『デジタル大辞泉』には上記と同じく、“「御田祭り」の略”である「おんだ」と、「御田(みた)」の記載があります。「御田(みた)」は

1 神領の田。神田。
2 上代、皇室の直轄領。
3 律令制で、官司直属の直営田。

という意味です。

読み方によっては神社が所有する田畑の土地を意味することになってしまいますが、食べ物の「御田」は一般的に「おでん」とひらがなで表されていることがほとんどかと思います。

漢字表記を見かけたとき、色々な読み方があったなあと本記事を思い出していただけると幸いです。

 

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