実は甘くない食べ物です!「甘露子」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「甘露子」です。
「甘露子」の読み方は?
「甘露」は、
①あまくて味がよいこと。おいしいこと。
②中国古来の伝説で、仁政が行われるしるしとして、天が降らすというあまい露。出典元:カンロ|言葉|漢字ペディア
という意味を表し、カンロと読みます。
とはいえ、「甘露子」が意味するものは「甘露」とは異なります。読み方も異なるので、「甘露子」を「かんろし」「かんろこ」と読んでしまうのは間違いです。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ちょろぎ」です。
「甘露子」とは食用に栽培されているシソ科の多年草です。日常的に食べられているというよりは、正月料理の定番です。巻貝の形をした赤い食べ物が黒豆とともに正月料理に入っているのを見たことがあるのではないでしょうか。「甘露子」は巻貝の形をした塊茎(地下茎の一部が養分を蓄え、肥大したもの)を食用にし、正月料理で見るのは、その塊茎を梅酢で赤く染めたものです。
「甘」の読み方を見ると、
- 音読み カン
- 訓読み あま(い)・あま(える)・あま(やかす)(常用漢字表外)うま(い)
で、「ちょ」という読み方はありません。「甘露子」の由来は漢名(中国での名称)です。
また「草石蚕」「玉環菜」とも書きますが、いずれも漢名からきています。
それぞれの漢字一文字に「ちょ」「ろ」「ぎ」に当たる読み方はありませんので、漢字表記と読み方をまとめて覚えてしまいましょう。もっとも、一般的にチョロギとカタカナで表されることが多いので、「甘露子」「草石蚕」「玉環菜」という漢字を見かけることが少ないかもしれませんが……!
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