「しゃくもじ」ではありません。「杓文字」の読み方、知っていますか?

2023.02.23 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「杓文字」です。

「杓文字」の読み方は?

「杓」は

  • 音読み シャク・ヒョウ
  • 訓読み ひしゃく・しゃく(う)

と読みますが、「杓文字」の読み方は「しゃくもじ」ではありません。

なお、「杓う(しゃくう)」とは

すくう。液体をくみとる。しゃくる。

出典元:しゃく-う|言葉|漢字ペディア

という意味を表します。

「杓文字」は台所にある道具で、汁やご飯などを「杓う」のに使います。

正解は……

「しゃもじ」です。

「杓文字」は

飯や汁をすくう道具。特に、飯を盛る道具。

出典元:シャモジ|言葉|漢字ペディア

という意味です。

「杓文字」は“「杓子」の女房詞(ことば)”とあります。

「女房詞」とは

室町初期ごろから、宮中に仕える女房が、多く衣食に関して用いた一種の隠語。のち、将軍家に仕える女性、さらに町家の女性にまで普及し、現代の一般語になったものもある。省略や言い換えを行ったものが多い。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

という意味で、代表的なものには「おでん(田楽)」や「おひや(水)」などが挙げられます。

道具としては「杓子」も「杓文字」も同じものです。「杓子」の後半を略し、「文字」をつけて呼ばれるようになり、「杓文字」となりました。

元の語の一部を残して「文字」をつけた女房詞には他に「すもじ(鮓:すし)」や「そもじ(そなた)」などが挙げられます。また空腹であることを示す「ひもじい」も、空腹であることを表す「ひだるい」という言葉の「ひ」と「文字」をつけた女房詞です。

 

参考文献

  1. 日本大百科全書(ニッポニカ)
  2. おいしい、おもちゃ… 今に伝わる女房言葉|NIKKEI STYLE

 

 

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