正直言って、更年期世代の「夜」ってどうなってるの?破局寸前だった40代夫婦、起死回生の策とは
40~50代になり、「最近、膣がひきつれたように痛い」「デリケートゾーンがヒリヒリして違和感がある」などの悩みはありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「デリケートゾーンの痛みや違和感」があります。
今回は、更年期のデリケートゾーンの悩みの改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
レスの原因は膣の違和感
久美さん(46歳)は、膣がひきつるような痛みが続いて悩んでいます。
「ひきつる感じ以外にも、陰部のかゆみやヒリヒリするような違和感もあって……」
性交痛が気になり、ご主人からの夜の誘いも気がすすまないという久美さん。
「ちょっと今日は……」
「調子が悪くて」
恥ずかしがり屋の久美さんは、正直に言えず、ご主人の誘いをのらりくらりとかわしていたそうです。
「俺が何かしたのか!」
断られる理由がわからないご主人は、ついに堪忍袋の緒が切れて、ひどく怒ってしまいました。
「その日以来、完全にセックスレス状態になってしまったんです……」
スマホしか見なくなった夫……このままではマズイ!
セックスレスになってから半年以上が過ぎました。
「セックスを拒む理由が膣のひきつりや違和感だなんて……言い出すタイミングをすっかり失ってしまい、夫婦関係は悪化するばかりです」
以前は、週末に一緒に映画を見たり、晩酌を楽しんだりしていたのに、そういった夫婦の時間もすっかりなくなったそうです。
「夫はいつもスマホばかりで……私はひとりで寂しくてたまりません」
なんとかしなければと思った久美さんは、婦人科を受診することにしました。
更年期は膣のひきつり・痛み・違和感を感じやすい
婦人科の医師は同年代の女性だったこともあり、久美さんは膣の違和感やセックスレスのことなど正直に話すことができました。
「更年期になると、膣の粘膜の潤いを保つ女性ホルモンが減少するため、痛みや違和感を生じやすくなります。漢方でバランスを整えていきましょう」
と医師から説明をうけて、漢方薬が処方されました。
処方された漢方薬は温経湯(うんけいとう)。
温経湯は、血流をよくして体を温め、デリケートゾーンの違和感の改善が期待できる漢方薬です。
「ずっと悩んでいた膣のひきつれや陰部の違和感の原因が更年期と知り、とても安心しました」
漢方薬を継続して、デリケートゾーンの悩みから解放された久美さん。
ご主人との関係も元通り良好となったそうです。
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