50歳女性、ナプキンのニオイが気になるのは更年期のせい?洗えば洗うほどニオイが悪化していき…
40~50代になり、「急におりものの量が増えた」「最近、おりもののニオイが気になる」などの悩みはありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「おりものの異常」があります。
今回は、更年期のおりものの異常の改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
最近ナプキンのニオイがちょっと…これも更年期のせいだったりするのかしら?
みきえさん(50歳)は、おりものの変化で悩んでいます。
「若いときに比べておりものの量が減って『楽になったな』と思っていたのですが……最近、ニオイがきついおりものが出るようになってきたんです」
しかも、今まで経験のない、魚の腐ったような生臭いニオイがするそう。
「ひどいニオイがするのがショックで……ずっとこれが続くのかと思うと不安です」
「不潔になってたのかな」念入りに洗ったことが仇となって……
おりもののニオイが気になりだしてから、みきえさんは、デリケートゾーンを念入りに洗うようになりました。
「トイレでもビデを使って清潔を心がけているのに、ニオイは解消されないどころか悪化していく一方なんです……」
病院を受診するのは気が進まなかったみきえさんですが、思い切って婦人科に相談に行くことにしました。
「ニオイが気になるからといって、洗い過ぎるのもよくありません。更年期になると、おりもののニオイや量が変化することもあるんですよ」
と医師から説明を受けて、漢方薬が処方されました。
知らなかった!更年期はエストロゲンの影響でおりものが変化する
更年期世代は、女性ホルモンが減少するため、膣が乾燥し自浄作用が低下してしまいます。
すると、常在菌のバランスが崩れて雑菌が増えるため、おりもののニオイや量も変化します。
今回、みきえさんに処方されたのは、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)という漢方薬でした。
竜胆瀉肝湯は、余分な水分や炎症を取り除き、おりものの異常の改善が期待できる漢方薬です。
「よかれと思ってやっていた洗浄がニオイを悪化させていたと知って驚きました。漢方薬をのみ、洗い過ぎにも気をつけたら、おりもののニオイはだんだんと気にならなくなりました」
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