恋愛不要、セックスだけ欲しかった女性に変化が。【40代、50代の性のリアル】#3(後編)
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「経験人数は、120人以上ですね。120人まではカウントしていましたが、あとは忘れちゃいました」
なんて話をしてくれる。小柄で、丸い瞳をくるくるさせながら話すエイコさんは年齢不詳な印象で、少女のような笑顔を見せたかと思えば、さすが100人以上と経験しただけあるという肝の座った表情も見せる。
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病院を抜け出し、ラブホテルに
エイコさんの過去の恋愛について聞けば、そう想うに至った理由が見えてくるにはくる。不実すぎたバンドマンの彼以前にも、エイコさんは10代のとき、交際していた男性を交通事故で亡くすという経験をしている。
そうした恋愛遍歴とエイコさんの奔放な性生活を結びつけるのは簡単だが、それは外野がわかりやすいストーリーに落とし込もうとしているにすぎないように思う。そのときのエイコさんがそうだった、それだけの話ではないだろうか。
つづく30代もアクティブなセックスライフを送った。
「自分と同じくらい、旺盛な性欲を持った男性と出会ったんです。ああいうのを絶倫っていうんですかね。ひと晩で何回できるかチャレンジしたり、いろんなことをしました。楽しかったですね。私が入院していたときも『我慢できない』なんて連絡してくるから、外出許可をもらって病院から近いラブホテルにふたりで半日こもったのも、いい思い出です」
エイコさんはこんな逸話を、修学旅行の夜に部屋を抜け出して好きな男子に会いにいったんですよ、というぐらいの無邪気さで話をしてくれる。
▶そんな彼女に、40代を迎えて起きた変化とは
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