「マスク自由化」後、初のGW!実家に帰省する人が「これだけは気を付けるべきこと」とは?

3月13日から個人の判断が基本となったマスクの着用。まだまだ都心部の電車内では着用している人が多数派ですが、海外からのツーリストを中心に「最初からつけていない人」「外している人」が徐々に増えています。スポーツ観戦も声出しOKになり、いよいよ迎えるこのGWは国内旅行者数がコロナ禍前を上回ると見込まれています。

 

このままいけば以前のような日常が戻ってきそうで喜ばしいものの、ちょっと気になるのが、新型コロナウイルス感染者数がほんの少しながら3月上旬よりも増加に転じていること。東京都の場合、マスク着用自由化翌日の3月14日に988人だった陽性者数報告が、4月18日時点では1696人と増加しています(火曜の報告者数が多くなるため、火曜で比較)。

 

もしも、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に変更される前のGWの、しかも休診日にコロナに感染したら、市販薬で対処できる? 市販の抗原検査キットの使い方は?

 

そんな素朴な疑問を、市販薬や抗原検査キットのメーカーの担当者に聞きました。

大正製薬 ブランドマネジメント2部 ブランド担当 小西 貴之さん

パブロンや抗原検査キットのブランドを担当。

 

帰省にせよレジャーにせよ、ウイルスを「持ち運ばない」ことが肝心。そのために

帰省にせよレジャーにせよ、ウイルス「持ち運ばない」ことが肝心。そのために帰省時に心掛けるべきことは、コロナの法的な位置づけがどうであろうと基本的に変わりません。実は今シーズンはインフルエンザも 2 月から 3 月上旬にかけて流行しており、現在も完全には終息していません。これら感染症は「ウイルスを他の場所に持ち運んで広げない」ことが大切です。

 

「旅行や帰省前からすでに感染している可能性もありますので、旅先に新型コロナウイルスを持ち込まないように感染状況を確認することをおすすめします。まずは、自治体が無料検査を継続しているか、ご確認ください。また、市販の抗原検査キットでも簡単に検査することが可能です」(小西さん)

アボット ダイアグノスティクス メディカル株式会社製 一般用 SARS コロナウイルス抗原キット 「Panbio™ COVID-19 Antigen ラピッド テスト(一般用)」 <第1類医薬品><一般用検査薬> 1 回用 1,450 円(税込)/大正製薬

 

現在自治体が実施している無料検査も5類化以降は停止される予定で、一時期よりは対応拠点もだいぶ減りました。どこで受けることができるか、注意して見ておく必要があります。また、市販の抗原検査キットも、販売しているドラッグストアに目星をつけておくことが大事。通販での購入ももちろん可能です。

 

「抗原検査キットには、『唾液タイプ』と『鼻腔ぬぐい液タイプ』の2種類があります。『唾液タイプ』は口に綿棒を含んで直接唾液を採取するか、または唾液採取用容器に口から唾液を入れ、綿棒を浸して採取し検査します。いっぽうの『鼻腔ぬぐい液タイプ』は、鼻の穴内側の粘膜から採取するタイプです。各社の製品で使用方法が異なる可能性があるため、まずは使用する製品の添付文書をご確認ください」(小西さん)

 

どちらのほうが正確、あるいは使いやすいというような違いはあるのでしょうか?

 

「正確性はいずれも同等ですが、使用シーンに応じて使いやすいものを活用しましょう。まず、『唾液タイプ』は検査の 30 分前からミネラルウォーターを含む飲食、喫煙、歯磨きなどをすべて控える必要があります。検査への抵抗感が少ないので、お子さんを含むファミリーに向くでしょう。いっぽう、『鼻腔ぬぐい液タイプ』は無症状者や発症から 10 日目以降の有症状者にも使えるとされます。つまり、症状がない時点で確認として使用するなら『鼻腔ぬぐい液タイプ』がおすすめです」(小西さん)

 

鼻腔ぬぐい液タイプは痛いという印象がありますが、どうでしょうか。

 

「当社で扱っているPanbioの場合、鼻の穴に入れる長さは約2cmであり、痛みを感じない深さです。鼻の穴にゆっくり綿棒を約2cm挿入して、綿棒を鼻の内に沿わせて5 回転、これを左右両方行います」(小西さん)

 

抗原検査キットを「使えないシーン」もある? 花粉症なら? 服薬中はどうする?

今の季節、ヒノキ花粉などの影響で鼻水が出ている人も多いと思いますが、検査は可能なのでしょうか。また、花粉症の内服薬や点鼻薬、かぜ薬を使っている人でも検査は可能でしょうか?

 

「鼻水がたくさんついてしまうと、正しい結果が得られない可能性があります。鼻水が出ている人は、軽く鼻をかんでから抗原検査キットをご使用ください。花粉症の内服薬や点鼻薬、かぜ薬を使用していても検査は可能です。ただし、鼻腔ぬぐい液タイプの場合、点鼻薬や鼻うがいをした直後は、ウイルスの検出に影響を及ぼす可能性があるので使用を避けてください。唾液タイプの場合の飲食や歯磨き・うがい直後の使用も、同様に避けてください。どちらも目安として30分ほど空けてください」(小西さん)

 

家族の中に乳児がいるご家庭もありますが、こうした検査キットは何歳から使えるのでしょう?

 

「年齢の制限はありません。ただし、お子さまの場合は、保護者の指導監督のもとでお願いします」(才上さん)

 

旅行先や帰省先で急な発熱などの症状が出た場合、どうしたら良いでしょうか?

無事旅行や帰省に出かけることができたものの、道中で「もしや?」という症状に見舞われた場合はどうすればいいのでしょうか。

 

「症状が出たら、各自治体の受診・相談センターに連絡しましょう。医療機関を受診する場合は、連休中は検査しない医療機関もあるので、事前に検査の可否を確認したほうがよいでしょう。重症化リスクが低く、症状の程度が軽い方は市販の抗原検査キットで陽性か陰性か確認してください。陽性の場合、周囲の方が感染しないように工夫して療養しましょう」(小西さん)

 

無理に帰ろうとするのではなく、現地で治すべき?

 

「自家用車など隔離された移動手段を使っており、また発症者本人が運転をしないのならば、全員がマスクをして換気をしながらの帰宅も可能かもしれませんが、公共交通機関を使用しての移動は禁じ手です。発症からの療養期間は、現在は7日間ですが、5/8以降は5日間になる見込みです。また、熱には市販の解熱鎮痛薬を使用することも可能です。そして、可能になり次第、医療機関を受診するようにしましょう」(小西さん)

 

これとは別のケースを伺います。事前にも道中でも症状なく、無事に旅行や帰省先から自宅に帰ってきました。何か確認することはありますか?

 

「まずは、熱が出ていないか体温計で計測しましょう。熱以外のセキ、鼻水、悪寒、のどの痛みなどの症状がないかもあわせてチェックしてください。そして、休み明けの出社に備え、必要に応じて抗原検査キットで感染状況を確認することもよいでしょう」(小西さん)

 

マスク自由化初のGW。帰省前、帰省中、帰省後もウイルスを持ち運ばないために感染しているか否かを把握することが重要です。市販の抗原検査キットをうまく活用して、目いっぱい楽しみましょう!!

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