
セックスに溺れる女性の背景にある心理とは?【40代、50代の性のリアル】#10(前編)
セックスは好きなはずだけれど、楽しんでいない。その原体験は
ハルカさんの性行動はときに驚くほど大胆だ。雑誌でヌードモデルを務めたこともある。憧れの写真家の被写体になる機会を得て、上京した。スタジオで衣服を脱ぐ段階になってはじめて、ヌードモデルは前日から下着をつけないのだと知った。跡が肌に残るからだ。ハルカさんの身体にはくっきりと跡が残っていて、しかしその写真家はそれがかえって生々しいと大喜びだった。
扇情的な内容も多いけれど、それらを話すときのハルカさんの表情には屈託のようなものが頻繁に顔をよぎる。セックスを心から楽しんでいるわけではないのではないか。罪悪感のようなものを抱いているのではないか。
ハルカさんには、思いあたる理由があった。
「中学生のとき、同級生の男子から性的暴行を受けました。美術部に入っていたんですが、ある日、部活が終わっあとの片づけ当番が私と彼で、そのときに押し倒されました。最初からそのつもりで計画を立てていたんだと思います。でも不思議なことに私、その男子のことをずっと忘れていたんですよ。30歳ぐらいになって仕事で偶然再会したのですが、嫌な感じはしたけれどそれが誰か思い出せなくて。『私のこと知ってます?』と聞いたら、知らないといわれました」
記憶が蘇ったのはつい最近のこと。自身の娘が、被害を受けたときの自分と同い年になったのがきっかけだった。
>>後編「自分はなぜこんなに自己肯定感が低いのだろう。『被害』という意識のないまま被害を受け続けてきた彼女は…」に続く
<<ハルカさんのこれまでの性遍歴「延々続いたゆきずりセックス、そして迎えた結末は」
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