51歳、SNSで再会した元カレ。20年ぶりに打ち明けた私のトラウマ【40代、50代の性のリアル】
男性なんて怖くない、セックスもできると虚勢を張った20代
「でもそんなふうに言われて、自分で納得する部分もあったんです。なんであの時間に私はこの道を通っちゃったんだろう、なんであのとき声をかけられて応えてしまったんだろうって」
セカンドレイプはこうして被害者の自責の念を強め、口をふさいで助けを求められなくしてしまうから危険だ。彼はまだそのとき高校生で未熟だったから、とハルネさんは言うが、そんな若者までが目の前にいる被害当事者を思いやるのではなく責めてしまう社会は、やはりおかしい。
「20代は、虚勢を張って生きてきました。自分は大丈夫、と言い聞かせて、周りにもそう思われるよう振る舞って。ものすごく遊んでやれって思った時期もあったんです。自分は男性が怖くなんてなっていない、セックスだって平気だって思いたかったんでしょうね。でもそれが落ち着くと、セックスが怖くてしょうがなくなりました。男性を好きになることはあるんですが、セックスはしたくないんです。暗いところで体をさわられるだけでも、拒否反応が出てしまっていました」
セックスは、子作り目的のみ。夫から迫られたときの逃げ場
夫となる人と出会い、結婚した。新婚の時期に被害に遭ったことを打ち明けたが、彼は聞き流した。どう反応していいのかわからなかったのかもしれない。けれどハルネさんからすれば受け入れられなかったも同然で、悲しくなった。それからは、セックス=子どもを作る行為でしかなくなった。
「子どもが小さいうちは、私がいないとまるで寝なかったんです。何年も朝から晩まで抱っこしたりおんぶしたり。そんなところに夫から迫ってこられるのが本当に苦痛で、拷問のようでした。でもそのころは、子どもの面倒をみなきゃといって逃げられていたから、まだよかったかな。子どもが大きくなって学校だバイトだで家をあけるようになり、夫婦ふたりで過ごす時間が増えた今のほうが、求められたとき逃げ場がなくてし困っています」
セックスが気持ちいい現在、女性はいくつになっても変われる
夫は家族としては申し分なく、何も不満はない。でもセックスはもう二度としなくていい。結婚前も「また会いたい」「またしたい」と思う人はいなかった。
リュウジさんだけが違っていた。
「いままでとは、ぜんぜん違うんです。これが”相性がいい”ってことなんでしょうか。いま彼とのセックスが本当に楽しくて、気持ちよくて、女性はこの年になってもこんなに変われるんだ、と自分でも驚いています」
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