「夫は私に関心がないんです」1歳の我が子を預けて不倫する、42歳女性の心の暗闇とは【不倫の精算 ・リバイバル4】後編
でも、もし夫に踏み込まれたら…?
「彼は何て言ってるの?」
そう尋ねると、Gさんはぱっと笑顔になった。
「もちろん賛成よ。
ネットで物件を探して、安くて良さそうなものがあったら情報を送ってくれるの。
駐車場が2台必要になるからそこだけはどうしてもお金がかかるけど、部屋自体は別に古くてもいいの。ネットの環境だけ用意できれば仕事はできるし」
と答えた。
Gさんは本当に新しく部屋を借りてそこで仕事をし、合間に不倫の彼との逢瀬を楽しむつもりでいる。
「家賃についてはね、一応彼も少し出すって言ってくれて。
彼のせいじゃないんだけど、申し訳ないわよね、気を使わせちゃって」
と、まるで恋人と同棲をはじめるような浮かれ方をしていた。
だが、彼女は気づいているのだろうか。
その市にはGさんの夫が勤務する会社もある。まさか仕事用に借りた部屋の住所を夫に隠すわけにもいかないだろう。把握されたならいつ訪ねてくるかわからない。
そのとき、不倫相手の彼と一緒のところを見られたら、幸せはあっという間に終わるのだ。
「ねえ、あのさ、あなたの旦那さんと鉢合わせする可能性とかは? 大丈夫?」
恐る恐る口にすると、Gさんの瞳にさっと陰りが走ったのが見えた。
▶「夫は来ない」。なぜなら…
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