42歳で閉経。41歳から始まった更年期は同年代の誰にも共感してもらえず…【100人の更年期#94】前編
不妊治療、閉経、更年期がいちどにきたアラフォー時期
はじめまして。メグミといいます。現在58歳です。私は閉経が一般的な年齢より早く、42歳でした。40代に入ってすぐに、更年期のような体の変化を感じるようになりました。
私は30代後半に不妊治療をしていました。不妊治療はとても辛く、なかなか妊娠できないのに費用だけがかさむため途中で諦めました。ですが、39歳のときに自然妊娠で子どもを授かることができました。とてもうれしくて、もう一人欲しくなり、ふたたび不妊治療を頑張ることにしました。でも、この頃から生理がこなくなったんです。しばらくはピルを使って生理を起こしていましたが、おそらく42歳のときにはもう、自発的な生理は終わっていたと思います。
この頃から、更年期を疑うような体の変化を感じるようになりました。最初の変化は、めまいです。ぐるぐる回るのではなく、ゆらゆら、ふわふわと揺れる感じです。景色が左から右に流れたと思ったら、すうっと戻るみたいな。不妊治療の関係で婦人科系の知識が多少あったせいか、とっさに「これは脳や目の病気ではなくて、更年期の症状かな」と思いました。
同時に、動悸も始まりました。就寝中に心臓がバクバクして、自分の心音で目が覚めるんです。さすがに心臓の異常は怖かったです。
ホットフラッシュもありました。前兆なく汗がドバっと出て、仕事中でもお構いなしに滝のように汗が流れたかと思ったら、急にスッとおさまって、今後は寒気に襲われる。これが日に何度もあるんです。食料品を扱う仕事で店頭に出ることもあったため、接客中にホットフラッシュが始まったら、ショーケースの裏にしゃがんで、何かを探すフリをしながら治まるのを待つしかありませんでした。
職場の同僚や同世代の友人に相談できればよかったのですが、42歳で閉経と更年期になったので、同世代の人たちに共感してもらえなかったんです。それはそうですよね。一般的な42歳って、まだ閉経や更年期は身近じゃないですから。かといって年上の人に言っても「42歳で何言ってんの!まだまだ若いわよ」と一蹴されてしまいます。結局、自分で治療法や体験談などの情報を調べながら、対策しました。
HRTは怖かった。でも日常生活での辛さを思えば始めて正解だった
あまりに辛かったので、不妊治療でお世話になった婦人科の先生に相談し、42~43歳辺りから女性ホルモンを補充するHRT(ホルモン補充療法)を始めることにしました。このときはもう、完全に閉経していました。
HRTはとても早く効きました。私の場合はパッチを貼ってホルモンを補う方法で、貼った翌日から、めまいや動悸、ホットフラッシュが起きる頻度が減り、かなり楽になりました。もう手放せないと思いつつ、あまり長期で続けるのはよくないそうなので、半年くらいで一度止めてみたんです。そしたら2週間でまた諸症状が酷くなってしまい、先生に相談して再開させてもらって。この周期を繰り返すようになりました。
女性ホルモンを人工的に補充するなんて怖いイメージがありますが、日常生活をうまくおくれないデメリットと比べると、私は始めてよかったと思います。
HRTは、47歳くらいまで続けました。止めるのは怖かったですが、いつかは止めないといけない治療なので、止めて2~3週間しても生活に支障がない程度の症状しか起きなくなったタイミングで、先生に相談して止めました。
つづき▶後編『41歳に始まった早めの更年期は53歳まで続いた。その後の体調は?』
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