蕁麻疹も更年期のサイン⁉突然襲ってきた「かゆみ地獄」の原因と対処法

出張先で突然の悲劇!皮膚のかゆみと真っ赤な腫れ

イラスト/lely

あゆみさん(43歳)の体験談です。

「重要な会議に参加するために出張したときのことです。到着後、ホテルで突然、全身にひどいかゆみと真っ赤な腫れが出たんです」

自然に治るのを待っていましたが、症状はどんどん悪化する一方でした。

「かゆみを我慢できずについ掻きむしってしまって……。旅先でスケジュールも詰まっていてどうすることもできず、そのまま会議に臨むことになってしまいました」

かゆみで集中できなかったあゆみさん。肝心なプレゼンも不完全燃焼に終わってしまったそうです。

免疫力の低下による「蕁麻疹」

イラスト/lely

同行した上司に相談したところ、あゆみさんは病院を受診することになりました。

「蕁麻疹ですね。慣れない環境のストレスや疲れによる免疫力低下で生じやすいので、ゆっくり休むことが大切です。あと、年齢的にも皮膚湿疹が出やすいので注意してくださいね」

と医師から説明されて、かゆみ止めの薬と漢方薬が処方されました。

「蕁麻疹なんて初めてで驚きました。食べ物やアレルギー以外でも蕁麻疹が出ることがあるんですね」

蕁麻疹とホルモンの揺らぎ

蕁麻疹は、食べ物や薬によるアレルギーのほか、ストレスや過労による免疫力の低下、ホルモンバランスの変化などが原因で生じると考えられています。

しかしながら、原因が特定できない蕁麻疹も多くあります。

更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)が減少するため、肌の水分やコラーゲン、ヒアルロン酸が低下し、肌のハリや潤いが失われやすくなります。

また、加齢により皮脂や汗が減少するため、肌が乾燥しやすくなりバリア機能が低下して刺激に敏感になりがちです。

そのため、更年期の女性は、蕁麻疹やかゆみなどの肌トラブルが多くなりやすいと考えられています。

 

▶後編はこちら

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師

清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。

現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

1 2

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク