失敗したくない!100万円を増やすために投資初心者&経験者が選ぶべき投資法って? 

投資信託は一括より積立の方がリスクを軽減できるからオススメ

投資信託は一括投資より積立投資のほうがオススメです。なぜなら、株価が下がった時にリスクを軽減でき、時間を有効活用した長期投資ならばプラスに転じやすくなるからです。この方法を「ドルコスト平均法」といいます。

 

ドルコスト平均法についてはこれまでもお話していますが、今回は一括の場合と積立の場合を説明します。

 

下記は、最初に4万円分の投資信託を一括で買った場合と、毎月1万円ずつ(ドルコスト平均法で)購入した場合を比較した図です。

 

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図表出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html

 

一括投資の場合

1万口あたり株価1万円の時に一括で4万口を購入したので、その後株価が下がった時に多く買うことができませんでした。その結果平均単価は1万口あたり1万円なので、株価が10,001円以上にならないと売却しても黒字になりません。

 

分割投資(ドルコスト平均法)の場合

定額で分割して買っている場合、価格が高いときは買える口数が少ないですが、安い時には多く買えるため、結果平均購入単価が安くなります。

 

相場には波があり、価格が変動します。そのためドルコスト平均法では、安い時には多く買い、高い時には少なく買えることで、一括投資に比べて投資信託を多く買うことができます。

 

表の場合4ヶ月後、4.5万口購入でき、1万口あたりの単価が9,000円になったので、株価は1万円に戻らなくても結果的に売却した時には黒字です。

 

一括投資は株価が安いタイミングのみ買う事ができれば積立投資に匹敵するほどの黒字にすることができるかもしれません。ですが、安い時がいつなのか誰も予測ができませんから、安いときを狙って買うのはかなり難しいです。

 

その点ドルコスト平均法の場合は、予測をしなくても、定期定額で買い続ける事で、リスクも抑えられて長期的な積み立ての場合は黒字になる確率も高いので、ドルコスト平均法の方が投資時期を分散するのに有利であると考えられます。

 

最後に投資はもちろんリスクもありますが、
・上昇の見込みのある商品を選ぶ
・なるべく長期で続けること
によりリスクをできるだけ抑えることが可能です。

 

積立投資の上昇の見込みのある商品については、これまでのコラムの「難しいことはよくわかりませんが、投資信託って何を選べばいいかだけ教えてください」プロの答えは?でご紹介していますので、ぜひ過去のコラムをご確認ください。

 

まとめ

今回はもしも100万円の余剰資金があった場合の投資方法についてお伝えしました。投資の基本ベースとして、投資未経験の方も、経験のある方も積立投資をオススメしました。その理由は、どの投資をするにしても積立投資を継続して行っていれば、その他の投資で、もしもマイナスになった時に、積立投資の利益があると、心の安定の確保できるからです。積立投資は利益が出るまでどうしても時間はかかってしまいますが、投資の中でもリスクが低めで初心者でも気軽にはじめられる投資です。ぜひ迷っている方は、この機会に投資の一歩を踏み出してみてください。

 

本日はここまでとなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

河野 絵菜  – 文
市川 雄一郎 – 監修

 

文 / 河野絵菜(こうのえな)

1987年生まれ。大学では文学を専攻。大学卒業後に社会人となった時も低金利時代の日本があたり前だと思っていたが、社会人生活を送るに連れてお金の知識を得ることの重要性を強く感じ、国家検定である3級及び2級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)資格を独学で取得。現在はFP資格で培った金融知識と自らも行っている投資経験を活かし、グローバルファイナンシャルスクール(GFS)が運営する「ゼロから始める投資アカデミー」のライターとして活躍中。

執筆者記事「ゼロから始める投資アカデミー」 https://gfs-official.com/blog/author/kouno_ena

グローバルファイナンシャルスクール(GFS)公式サイト: https://gfs-official.com/
体験版講座(無料公開中): https://toushi-up.com/

 

文・監修/市川雄一郎

グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。
1969年生まれ。グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、金融機関の職員や顧客に対する講義や講演も行う。
「日本経済新聞」「日経ヴェリタス」「朝日新聞」「東洋経済」「週刊ダイヤモンド」などへの原稿執筆・コメント提供のほか、ラジオ日経などのメディア出演も多数。

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