「迷ってるならもう明日入学しちゃったほうがいい」通信制大学の圧倒的メリットは

2023.07.02 WORK

こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。

先週「大学生をやりなおしてます」という近況をご説明したところ、思いがけないところから多数反響をいただきました。いずれのお話もとっても共感したので、何回かに分けてご紹介させてください。『リスキリングに迷う40代50代ほど「ひとまず大学生やってみる」がアリな話。資格取得やらセカンドキャリアやらは「あとからついてくる」』に続く後編です。

 

【連載・更年期50代のアフタヌーンエイジ日記・】♯34後編

前置きが長くなっちゃましたが、社内に「放送大学のプロ」みたいな人がいた

というわけで本題ですが、反響の中で一番驚いたのが同僚からの「読んだよ、私も放送大学に在学中だよ」というメールでした。

 

かれこれ20年ほどは同僚なのですが、全然知らなかった。20年ほど前に入学、放送大学はコース内の単位を全取得すると強制的に卒業させられるのですでに3回卒業して、いま4回めの全科履修生なのだそうです。途中で別の大学に行っていたときは科目履修生(聴講生のようなシステム)で登録していたとのこと。

 

え、途中で別の大学??

 

「愛知産業大学の通信教育部で造形学科建築学科を卒業しました。また、大阪芸術大学・日本福祉大学・聖徳大学・帝京平成大学などの科目履修生も経験。でね、放送大学含め、通信制大学で案外と見過ごせないのが『学割』です。一時期は学費が完全に浮くくらいに活用してましたよ

 

いまは「カーシェアの月会費無料」だけ活用中。これは申し込みから5年間有効ということが多く、年間1万円を超えるので大きいそう。これを聞いた以上は私も申し込んでくる。

 

「そのほか代表的なもので、まずPCソフトの学割は王道ですね。Adobe、Microsoftのほか、3Dグラフィックス、音楽制作ソフト、IT開発ソフト、CADなど。また、国立博物館・美術館の常設展が無料で、その他も学割対象になるところがあります。映画館の入場料金も割引になることが。国際学生証(ISIC)を作ると海外旅行時には博物館などで割引対象です」

 

「学位をとるのが趣味、特に大学院は目指さない」それもアリすぎる

この同僚は資格取得が趣味で、国家資格や公的資格、つまり更新などの維持費が少ないものを狙って取っているのだそう。放送大学で取得できる中では、認定心理士と博物館学芸員は取得ずみ。学校図書館司書はレポートが厳しいのでゆっくり取得中とのこと。

 

「最終的には大学学位授与機構で学士学位を取得するつもりで、そのために宗教学、農学、水産学などの単位を優先的に取ってます。それがすでに老後の楽しみ」

 

ちなみに理学、工学、いくつかの文系、またもともと卒業している芸術系の単位は充足していていて、もうこれ以上取れないところまで取得したら放送大学は卒業して申請する予定だそうです。

 

「本当は高校の教員免許が欲しいけど、教育実習がネックであきらめ気味。でも小学校はすでに取りました。そもそも小学校教員免許も2種なら試験だけで取れます。通信でも、変わったところでは大阪芸術大学で音楽の先生、北海道の星槎大学で保健体育の先生、日本女子大学で保健と家庭の先生、佛教大学で宗教の先生を目指せますよ」

 

教職をとらなかったことを後悔してる組にはめっちゃ夢が広がる話です!

 

「放送大学は全方位の授業があるのが魅力です。理科実験や農場実習などもあり、単発で参加できるのは素晴らしいと思います。内容はいずれも大学1年生前期のような基礎中の基礎ですが、放送授業の教科書のクオリティはダントツによい。1冊読むとだいたいその分野が俯瞰できます」

 

わかる、1授業13回くらいなのですが、1授業あたり11000円で3000円相当くらいの教科書がついてくると思うと、ほとんどが実質無料ですよね。本当に文科省ありがとう。

 

リスキリングに焦ったり困ったりしなくていい。たっぷり迷えばいいし、スキルをREする必要すらない

これらはDX前提のリスキリングというよりは、リカレントと呼ばれる分野だなとも思いますが、とちらにせよスキルをREするばかりではなくて、心豊かに過ごすとか、あるいは「何をしようか考える」とか、いろいろな側面があっていいはずなんです。

 

いまって私たち団塊ジュニアは巨大なリカレント/リスキリングマーケットになっていて、そんなに経験豊かでも権威でもない、下手すると先般起業したばっかりのDXスタートアップ小僧どもに、あれをしろこれをするな手遅れになる急げ知らないと損する知らないとまずいと不安を煽られまくってるんですね。それでなんだか焦っているのだなと自分でも改めて思いました。

 

そんな中で私が心の基準にしている一人が、キャリア支援を手掛けるNextStoryの西村さんです。キャリアや学び方面で迷ったら「西村さんならどうなさるかな」と脳内の西村さんにお伺いを立てると、たいていのことには「大丈夫よ、焦らなくていいのよ~」っておっしゃっています。

西村さん記事→『40代「自分のやりたいこと探し」に焦る人が増える。その「やむを得ない」理由とは?【キャリアの棚卸#1】

 

私たちは経験に基づく判断が若いころよりできるし、お金だって不安はあれどもギリギリすぎることもない。時間も、たっぷりあるとは言い難いけれども20代30代みたいな働き方ももうしていないわけで、とにかく焦ることなく、他者の煽りは一切聞き入れず、誰かの成功を羨みもせず、競わず、慌てず、「やりたくないことはやらない」「やりたいことだけやる」だけ考えてREすればいいのだなと思います!

 

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