恐怖!中受する6年生は「夏休み400時間勉強」がマストです。我が家はついに…【連載#11】
こんにちは! フリーライターをしながら早稲アカ生の小学6年生息子の中学受験の伴走をしているモコです。
いよいよ夏本番。受験生にとっては天王山と言われる「夏休み」もスタートしましたね。息子も終業式から帰宅後、通知表を披露するまもなくダッシュで午後からの夏期講習に出かけて行きましたよ。これから始まる「朝から夕方まで塾、そして帰宅後も息をつくひまなく宿題」の日々。はたから見ても「本当によく頑張ってるなー」と思います。
感心する一方で、「小学生が夏休みに、プールも虫取りも田舎のおばあちゃんの家にも行かず勉強漬け。こんな世の中になったのはなぜ!」という疑問も時折湧いてきます。「なんでここまでさせる!?」という疑問と納得のいかなさに、普段はできるだけ蓋をしているつもりですが、ちょいちょい隙間から漏れ出てくるんですよね(笑)。そこはもう頭をブンブン振って考えないようにしているわけですが。
ただ、将来的には考えていかなくてはいけない、社会問題のひとつだという意識はやはりあります。これ以上受験戦争が過熱することは、子供にとっても社会にとっても到底よいことだとは思えないので。
【連載・のほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第11話
いまは「夏休み400時間勉強」が常識なんです!1日休むためには「12時間勉強」の日が5日
私たち中受伴走者たちが念仏のように唱えている「夏休みの勉強目標トータル400時間」というワード。夏休みが40日間だとすると毎日10時間勉強しましょう、ということです。それも1日の休みもなく! なかなか恐ろしい目標設定だし、我が家からすると到底実現可能とは思えません。
息子も「1日休息日が欲しいと思ったら、そのために5日間は毎日12時間勉強しなきゃいけないってことか……」と絶句していました。
夏期講習がある現在は、塾での勉強が約7時間、帰宅後に約2時間かけて宿題、あとは朝ごはんのあと登塾前に30分程度の勉強をしています。あ、結構いい数字いってますね。全部足すと9時間半。
夏期講習が終わったあと、完全自学になる8月中盤の2週間をどう乗り越えるのかが目下の課題ですが、それはあとで考えるとして、今のところは順調にいっているようです。
最後まで「のんびり母さん」傍観スタイルを崩さず伴走しようと思っていたが……ついに介入を決意!
小学生の勉強にはやはり大人の伴走が欠かせません。小6といえどもまだまだ子供。自分で勉強計画を立てて、わからないところを洗い出し、そこを繰り返し復習する、なんてセルフマネジメントができる逸材はほとんどいないのではないでしょうか。
そこはやはり親(もしくは個別塾や家庭教師の先生など)のサポートが必要です。と、頭ではわかっているのですが、親だってなんだかんだで忙しい。なかなか100%のサポートはできません。
私がこれまで息子にどこまで介入していたかというと、以下のような感じです。
【6年生1学期までのサポート内容】
・塾のプリントの取捨選択
整理やファイリングまで手を回すことはできず、ただ、どんどん増えるプリントたちを、いるものいらないものに本人と一緒に分けるだけ。いらないものは潔く処分。
・模試の解き直しを忘れずにさせる
通常の宿題に追われていると、模試の解き直しが後回しになりがちに。模試があった翌週のうちに取り組ませて、解き直しもれがないようにする。
・勉強をしている息子の隣で仕事をして、質問は随時受け付けられる状態でいる
何か聞きたい時に親がそばにいないと、「ま、いっか」とその疑問を解決しないまま進めることがあるため。常に隣にいて、瞬時に反応できる状態を作っておく。
このほかに私がしていることといえば、週末の模試のスケジュール管理をすることぐらい。これは平均的なのでしょうか?それとも「放置しすぎ」なのでしょうか?周りと比較することができないので、ちょっとわかりませんが、けして褒められたものではないと自覚しています。
こんな私でも「それではいかん!」と反省し、この夏期講習からもう少しサポートを強めるように頑張り始めました。
【夏期講習スタート以降やり始めた追加サポート】
・苦手な社会を毎日一緒にする
一問一答形式で、私が問題を出し彼が答えるというのを毎日行う。
・塾で間違えた問題を解き直しさせる
その日塾で取り組んだ問題の中で不正解だったものを、再度家で一緒に解き直しする。
これまで勉強する環境作りには関わってきたものの、中身に関してノータッチだったのが、一緒に問題を見る&解くことで、どの分野が苦手なのかが把握できるようになりました。(今さら!? とか言わないで……)
そうなると「算数の平面図形だけやろう」とか「得意なテコや滑車は後回しにして、生物を優先的にやろう」といったふうに限りある時間のなかで優先順位を決めることができます。
「夏休みのあとも伸びるよ」とは言うけれど……実質、夏が実質最後の踏ん張りどころみたい
先日、久しぶりに塾ママ友たちと話す機会がありました。ひと組の親子は通常の夏期講習に加えてオンライン家庭教師も併用。もうひと組の親子は帰国子女入試しか受けないのですが、国算は一般的な塾の夏期講習に通い、さらに受験対策専門の英語塾を2つ掛け持ち。計3つの塾に通っているとのことでした。
やり方はそれぞれ違えど、夏休みに懸けている気持ちはどの家庭も同じ。そうやって頑張っている同志の中で頭ひとつ突き出るためには、それ以上の努力が必要となります。夏休みを過ぎてしまうと、子供たちも通常営業が始まり、大きく差をつけることは難しいのかもしれません。(運動会や修学旅行など、ビッグイベントも多いですしね)
私もこの夏は、子供ではなく自分に対して「心を鬼」にして乗り切ろうと思っています!
●今週のおしゃべり●
7月に受けたNN開成クラスの選抜試験、6点足らずで不合格だった息子。
母「また9月も選抜試験あるみたいだけど、さすがにもうやめようね。時間がもったいないし、そもそも志望校じゃないし」
息子「えー、受けたいよ! ダメ?」
母「いいけど、これまで3回受けて3回とも不合格で。メンタル強いね、キミ」
息子「いやオレだってヘコむよ、結果を見た瞬間は。でもなぜか次の日には忘れちゃうんだよね〜。でまた挑戦したくなる」
母(そのメンタルで受験本番ものぞめたらいっか)
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