FPがそっと教える「節約のつもりで、実は散財していること」…やだ、私もやってる!!

40代後半、50代で資産形成を始めるのでは間に合わないと言われる時代。お金を貯めなければならない、と考えていても、「投資」「積立NISA」などのワードは少し難しくて抵抗感があります。

そもそも何から始めればいいのかわからない! もっとこう……わかりやすいものはないの!?

当サイトでも連載をしてくれている、お金のエキスパートであるFP(ファイナンシャルプランナー)集団「FPウェル」が「お金の圧倒的初心者」を念頭にお金知識をレクチャーします。

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【50歳からでも手遅れにしない!FPウェルのお金悩み相談】#5

③人による部分もあるけれど、毎日買い物に行く人の8割は「買いすぎ」に陥る

「貯まらない自覚のある人ならば、毎日お買い物に行く、という行動自体を考え直してみるのはどうでしょう」(FPウェル 愛さん)

 

まとめ買いをしてうまく使い回せなくて腐らせてしまうよりは、必要な量だけをこまめに買うほうが結果として節約になることも。ここで問題になるのは「本当に必要なものを適量買っているか」という点。

 

「FPの私たちでもよくやる、本当に簡単な節約法は、週1、2回はお財布を休める日を決めて一切開かないこと(笑)」(FPウェル 愛さん)

 

えええ? うそでしょう、一切開かない日が2日もあるの?

 

「はい。買い物に行くとたいていの人は安売りの何かを見つけて、未来の自分が得をすると感じて買ってしまうんです。小売店はこうした消費者の心理をよく理解して、1回の来店での客単価を少しでも上げようと心理戦を仕掛けていますから、プロの手練手管に私たちが抵抗できるはずもない。だったら、発想を変えて、『買い物に行かない』ことが最大の自衛です」(FPウェル 愛さん)

 

言われてみると、腐らせてしまって捨てるものが週に何品かあります。買いすぎなんですね。

 

「そう。数日お買い物に行かなくたって、冷蔵庫にあるものの在庫処分と思っておかず何品かになりそうですよね? 冷凍庫の奥底に眠る冷凍食品をアレンジしたり、乾物や缶詰、余り野菜を使って具だくさん味噌汁にしちゃう(笑)!」(FPウェル 愛さん)

 

さらに、お金がたまらないタイプの人がやりがちなのは、買い物に行く前に冷蔵庫の中身を確認する作業。昨晩や今朝開けた時の記憶に頼って買い物をしてしまって、余計なものを買ったり、肝心なものが足りなかったり。在庫確認なら1分足らずで済む話。できれば買い物メモを作ることで買い過ぎを防いでくれます。まずは冷蔵庫の中身を整理、確認することから始めてみてもいいかもしれません。

 

④お店で淹れたてのコーヒーを買う……これこそが「ちりつも出費」の典型

愛さんのお財布開かないDayをつくるという話に続いて、FPウェルのゴッチとモーリーは、毎日自分でコーヒーを淹れることで、日々の出費を抑えているそう。

 

「出勤時や、昼休みにコーヒーチェーン店やコンビニでコーヒーを買っている人いますよね。私も若い頃は買っていましたけど、今はほとんどやらなくなりました。あの頃は、海外コーヒーチェーンのロゴ入りタンブラーを持って歩く僕という、『イメージ』や『コト』を買っていたんですよね」(FPウェル ごっちさん)

 

「コーヒーを淹れる時間を測ってみると、7分ぐらいのことなんですよね。自分でドリップする場合の豆代は、カルディあたりのもので30円分くらい。充分美味しいし、そのドリップする7分で毎日数百円が浮くと考えると、月あたりでは結構大きい額になりませんか?」(FPウェル モーリーさん)

 

コーヒーは飲みたいから、淹れる手間、帰ってタンブラーを洗う手間も込みで、どっちをとるかは、自分次第ではあります。ただ、この例に限らず、1回の出費は少額ながら、なんとなく惰性で毎日行っていることが、ちりつも出費。コンビニも寄ったら何か買っちゃうから、寄らないとか、そういう心がけですよね。

 

ちなみに、ゴッチさんが節約のために実践しているのは、毎日0円生活。毎日どれくらい節約できるのかを考えて、無駄な部分を無くしていくことで、貯金に使えるお金を捻出することにしているんですって。

 

お金に限らず、どんなことでも。先延ばしせず「今すぐ始める」のが一番よい

モーリーさんが面白い例え話をしてくれました。夏休みの宿題は、最後まで溜めていた人、コツコツやっていた人、皆さんはどちらのタイプでしたか?

 

「夏休みってだいたい40日くらいですよね。働く年数も約40年なので、夏休みの1日=働いている1年で例えてみます。老後の資産形成=宿題と同じだと考えると、自分にどれくらいの時間が残されていて、どれだけ宿題が終わっているのか意識できます」(FPウェル モーリーさん)

 

その発想はなかった!まさにいま夏休み中ですが、そろそろじんわりと焦り始めるころです。

 

夏休みの宿題は、遅れても先生に謝れば期限を延ばしてもらえるかもしれないけれど、お金を貯めるのは誰も代わりにやってくれないんです。早く始めれば始めるほど楽になる。つまり思いついた、まさに今始めるのが、一番良いんです」(FPウェル モーリーさん)

 

モーリーさんの言う通り、いつでも「思い立ったら吉日」です。さっそく自分にできることから始めてみませんか?

 

つづき▶「お金が貯まらない人の特徴」って?言われてみればやらかしている4つのこと

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