40代、このままセックスレスでは生き甲斐もない。思い切って登録した「出会い系サイト」の一部始終

2023.07.26 LOVE

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ハルミさんには、「あっけらかん」という形容詞がよく合う。「出会い系サイトでたくさんの男性と出会って……本当にたくさん! 自分でもびっくりするぐらいですね」とカラッとした笑顔を見せる。そこには湿度というものがない。

 

生まれたときから九州在住の、現在53歳。ときおり博多弁が混ざるのも、陽気な印象を後押ししている。同郷の夫との結婚生活は、今年で26年になる。長男はすでに社会人となって大阪でひとり暮らし。現在は、夫と大学生の次男との3人暮らしだ。

 

まずは、出会い系を利用するようになったきっかけを振り返ってもらおう。

 

【40代、50代の性のリアル】#27前編

 

出会い系サイトに登録した理由は?「夫が応じてくれなくなったから、です」

「ずばりセックスレスです。生理以外のときも出血することってありますよね。それを理由に、夫に何度か断られたんですよ。本当にイヤだったのか、単にしたくない口実だったのかはわかりませんけど。え~!?って思いましたね。それがあるからワンオペ育児も家事も仕事もずっとがんばってこられたのに」

 

夫は、子育てにはまったく協力的でなかった。家事も、いえば簡単な掃除ぐらいはしてくれるが、戦力にはならない。家庭のことはすべて、ハルミさんひとりで切り盛りしてきた。

 

「乗り気じゃない人相手に無理やりすることもできない……これから私はどうすればいいの!?と途方に暮れましたね」

 

思い切って出会い系サイトに登録してはみたが、自分が何を求めているのかわからなかった。セックスさえできればいいのか、もっと違う何かを欲しているのか。

 

「私はそこで『わからないなら、一度やってみよう!』という性格なんですよね」

 

出会い系サイトやマッチングアプリの種類を問わず、新規登録をした女性には男性からのメッセージが殺到する。そのなかからハルミさんは妻子持ちの男性を選んだ。自分の家庭を壊す気はなく、相手も同じような環境であればリスクは少ないと考えた。

 

「最初から、会うことへの抵抗はなかったですね。私は文字のやり取りをするより、顔を見てしゃべりたいタイプ。会ってみないとわからないじゃないですか。実際会うと、みなさん立派な会社にお勤めの方ばかりで驚いちゃった。妻からセックスを拒否されて困って出会い系に……私と逆パターンの人が多かったですね」

 

そのような理由で出会いを求める男性が多いであろうということは察しがついた。でも女性はどうなのか。自分のような女性は少ないのではないか……と思いながらも、ハルミさんは止まらなかった。

 

ニーズを満たすために確立した「驚くべき戦略」。そしてやってくる「はじめての体験」

はじめての婚外セックスは、相手があっという間に終わったが悪くはなかった。帰り道、ふいに訪れた罪悪感もまたたく間に消えてしまった。当時は子どもがふたりとも小学生。帰宅するなりアレをしてコレをして……と世話に追われて、浸る時間もなかったのだ。

 

その後も会う男性には困らなかったが、相手をひとりに絞ったところで月に何度も会えるわけではない。何人かと並行して会いたい、しかもある程度継続して会える男性がいい。ハルミさんは自身のニーズを満たすため、みずから作戦を立てた。

 

「利用していたサイトでは日記を投稿する機能があって、私はそこで出会った男性たちとのことを赤裸々に書きつづっていたところ、ファンがかなりの数になったんです。日記の主である私に興味を持ってくれた男性のなかから選んで、メッセージをやり取りてから会う、という流れでした」

 

ハルミさんはこれを「撒き餌」のようなもの、と表現する。驚くべき行動力ですね、と筆者から伝えると、「受け身で待っていても、何もやってこないもん」と返ってきた。

 

セックスの仕方は、男性ごとに違う。ハルミさんは出会いを重ねるうちにはじめて“潮を吹く”という経験をした。

 

「驚きましたよ。刺激されているうちに身体中の水分が集まってきてオシッコが出そうだけど出ない……という状態になって、そのうち潮が出ました。相手がテクニシャンだったかどうかはわからない。吹くか吹かないかは、女性の側の成熟度にもよるのかもしれません。気持ちいい、ってわけではなかったけど」

 

リスクを伴わない冒険はない。これまで会ってきた中には、独占欲の強い男性もいた。ハルミさん曰く、「合コンをすればひとり勝ちするような、モテ男」だ。

 

■まさか、そんなことが起きるとは…?

つづきは▶『同世代の女性が出会い系サイトを使う背景にきっとあるだろう、「うちもだよ」と肩を叩き合いたいこんな理由

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