夏に悪化しやすいシミ、肝斑。 早めのケアが有効なワケは?【専門医に聞きました】

シミが混在するややこしい更年期肌

「シミや肝斑で悩んでいる女性は多いです。しかも、年齢を重ねるほど複合的なシミが増えます」と注意喚起するのは、今野みどり先生。
「日焼けや加齢によるシミ(老人性色素斑)やそばかす、肝斑、脂漏性角化症など複数のシミが混在しているケースが多いですね」

 

一番わかりにくいのが、シミと肝斑。素人には判断が難しいけれど、肝斑は両顔の左右対称の位置にそら豆形に出現します。しかも、シミと違って境界がはっきりしないモヤっとした感じが特徴

 

「肝斑は摩擦などの刺激でも濃くなるし、シミを取りにレーザー治療をしたのに逆に肝斑が濃くなったという方も。それぞれのシミに合った治療法が必要です」

【クリックして拡大】写真提供:今野みどり医師

 

シミや肝斑にはまず基本的なケアを徹底すること

では、悩みのシミと肝斑にはどう対処したらいいのでしょうか?

「紫外線が強い時期にシミ治療をやるのは危険。治療後のケアも面倒ですし。夏の間はまず肌の状態を整えることを心がけましょう。また、複合タイプなら先に肝斑ケアとして内服薬を2か月くらい行います。肝斑が落ち着いてきたところで紫外線が弱まる季節になりますから、シミ治療を始めるといいですね」

 

肌の状態を整えるためのデイリーケアとして、トランサミン(一般名はトラネキサム酸)やビタミンC配合のコスメを使ったり、ビタミンCやビタミンEのサプリメントを補うなど、シミケアもできるタイプを取り入れて。

 

「言うまでもないと思いますが、365日、日焼け止めを塗るのを怠らないように。紫外線を防ぐことを習慣化しましょう。家の中にいても曇りの日でも紫外線は降り注いでいます」

また、日焼けすることで熱を発してしまい熱中症になることもあるというので、日焼け止めを使うことが熱中症予防にもなるそうです。

 

ちなみに、肝斑ケアの内服は、女性ホルモン補充治療(HRT)をしている人はおすすめできないのでクリニックで相談しましょう。肝斑にアプローチするといわれるサプリメントは医薬品ではないので女性ホルモン補充治療中でも使用できますが、心配な人はクリニックで尋ねてみては。

 

 

美容クリニックのウィンセル導入で、肝斑にも安心なケアを

毎日のスキンケアで肌状態を整えるだけではなく、美容クリニックでの施術を取り入れることでさらに悩みを早く解決することができます。肝斑ケア用の内服薬を飲みたくない方や面倒な方にもおススメなのが、1回20分、美容機器の前に座るだけのウィンセルという施術だそう。

「クリニックで取り入れているウィンセル導入は、水で肌を施術するという発想の画期的なもの。世界最小の超微細な水が肌の角質層へゆきわたり、しっかりと保水力を高めます。同時に、セラミドや保湿剤、トラネキサム酸やビタミンC、グロスファクターが豊富な幹細胞培養上清液などの成分を届けることも可能。肌に触れることなく保湿をしながら、専用の導入剤でトラブルにアプローチできます」

撮影/ 森本洋輔

非接触で肌に負担をかけないので、敏感肌でも使用可能。肝斑には肌の摩擦がご法度のため、肝斑単独でも混在シミとの同時治療にも、肌に触れること無く有効な薬剤を導入できるのでウィンセルは最適です。

 

「ウィンセルで肌土台を上げながら、より効率よくシミや肝斑の治療ができるので皆さんに喜ばれています。2週間ごとに計4回以上受けると効果を感じる方が多いですね。そのあとは1か月に1度受けて肝斑をコントロールするのがおすすめです」

【クリックして拡大】専用導入剤の中性ビタミンC+トランサミンを塗布し、WINDSCELLを20分。計4回実施/肝斑が改善され、肌のトーンが明るくなり、顎もシャープに。 ウィンセル導入の料金:1回11,000~22,000円。溶剤により異なります。 写真提供:今野みどり医師

 

シミ・肝斑が混在しているかどうか確信が持てない方は、一度クリニックで医師に見てもらった上で、肝斑がある場合には、今から早めのケアをスタートしてはいかがでしょう。

 

 

【お話】
今野みどり先生

形成外科専門医。皮膚腫瘍外科指導専門医。医学博士。1989年川崎医科大学卒業、2001年M&Mスキンケアクリニック副院長、2014年には日本で最初の美容皮膚科である石井クリニックの院長に着任。患者が抱えるそれぞれの肌悩みに合わせた処方と、心に寄り添う治療に定評がある。
https://skincare-clinic.jp/

今野みどり先生

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