「はりつけ」ではありません。「礫」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「礫」です。
「礫」の読み方は?
「はりつけ」と読んだ人がいるかもしれませんが、「はりつけ」は漢字で「磔」と表します。「礫」という漢字は以下の意味を表します。
小石を投げること。また、その小石。礫石(レキセキ)。
出典:※
例文には、返事のないことを表す「なしの礫」や当たらないこと、目標の定まらないことを表す「闇夜の礫」などがあげられます。
正解は……
「つぶて」です。
「礫」の読み方は「つぶて」に留まりません。まず漢字そのものの読み方は以下の通りです。
- 音読み レキ
- 訓読み こいし・つぶて
各国語辞典には他に「ざれ」「たびいし」という読み方が掲載されています。いずれも小石や砂利などを表す言葉です。
泥・砂・礫(レキ)
さまざまな読み方がある「礫」ですが、中でも「礫(レキ)」は、堆積物を大きさで分類した際、粒径が直径2mm以上の岩石の破片を表します。それをさらに細かく区分すると、
- 粒径256mm以上 巨礫
- 256~64mm 大礫
- 64~4mm 中礫
- 4~2mm 細礫
となります(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)。
ちなみに、川や海に堆積する粒子は大きさによって「泥・砂・礫」に区分されます。直径2mm以上は「礫」と区分されますが、直径0.0625(1/16)mm〜2mmの範囲の粒子からなるものは「砂」、直径0.0625(1/16)mm以下のものは「泥」(大きさによりシルトと粘土に分けられる)を表します。
- 直径2mm以上 礫
- 直径0.0625(1/16)mm〜2mm 砂
- 直径0.0625(1/16)mm以下 泥
(0.004〜0.0625mm シルト)
(〜0.004mm 粘土)
※つぶて|言葉|漢字ペディア
参考文献
- 泥・砂・礫の区分|絵で見る地球科学|地質を学ぶ、地球を知る|産総研地質調査総合センター
- 株式会社平凡社 百科事典マイペディア
- 朝倉書店 岩石学辞典
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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