
【後編】東大合格者の3割しか優秀といってもらえない。難しすぎる超ハイレベルな期末試験の実態
膨大な範囲、難解さ、そして話の下手な教授
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「日本の大学は入学するのが難しくて、海外の大学は卒業するのが難しい」
このようは話を何度も聞いたことがあります。東大も、入学できれば卒業することは誰でもできます。しかし、希望の学部に進学するのは難しい。
優が3割しか与えられない規定によって、すべての授業で良い成績を取ることが困難だからです。
試験勉強をちゃんとやればいいじゃないかと思うかもしれません。みんなちゃんと勉強しているけれど、点数が取れないのが東京大学なんです。点数が取れないのにはいくつか理由があります。
まず、授業で扱う内容が常軌を逸して難しい場合があります。履修しているどの生徒も「わけがわからない」と言う授業があって、膨大な復習が必要になります。もちろん、試験も難しい。
また、授業で扱っていない内容が試験に問われるし、「授業で扱ってない内容を試験で問うよ」と言われません。だから、授業で出てきた人物や書籍について、自分で調べて知っておかないと、試験で問題が解けません。もちろん、「ここを調べておきなさい」などと言われません。たまたま興味を持って調べた人が正解できます。なんだそりゃ。
数学の授業では、「この問題の類似問題が出ますよ」と言われていました。しかし、その問題の解説が授業中に行われることはありません。高度な微積分の問題を自分で調べて理解しなければならない。しかし、調べ方がわからない。微積分を解説した書籍はたくさんありますが、個別の問題の解き方はどこにもありません。だから、その問題がなぜそのような答えになるのか理解するまでに、時間がかかります。
試験範囲が特段明示されない場合もあります。だから、授業でやった範囲についてすべて勉強しなければいけません。ただ、授業を聞いてれば問題が解けるわけではありません。そもそも、教授の話が支離滅裂で理解に苦しむし、用いた用語の意味内容を解説しません。解説はしないけれど、試験では意味内容を問われます。そのような用語が無数に存在し、試験範囲が限定されないので、試験対策に時間を要します。
さらに、試験が行われる7月には、レポートや論文の提出が課されて、学生の時間を奪います。
東大に合格しても、自分のやりたい勉強だけができるわけではありません。ただ、興味のない分野との出会いが、その人の新たな可能性を拓くきっかけになると思います。
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