彼の言葉にすがって待ち続ける「自称カノジョ」 。男性の本音が透けて見える、言葉以外のものとは
ハイスペックな年下男性「好き」とは言ってくれるけれど…
39歳の会社員R子さんは、清楚で可憐な雰囲気で年齢より若く見えるタイプ。職場では、丁寧な仕事ぶりで一緒に仕事をする人に安心感を与える女性です。
あなたのまわりにもいらっしゃるであろう、笑顔が素敵で感じの良い女性をイメージしてください。
R子さんは、会社でも友達の間でも「なぜ結婚してないのかわからない」と言われるそうです。ご本人も「なぜだろう?」と思っているとのことでしたので、ここはひとつ、大きなお世話ですが、私が勝手に「R子さんが結婚していない理由」を解説しましょう。
R子さんには、実は1年ほどお付き合いしている彼がいます。
婚活のために登録したマッチングアプリで出会った、大手商社に勤務する「ハイスペック年下男性」です。
しかし、そのY介さんは仕事がとても忙しい様子で、デートの時間もなかなかとれません。
連絡するのはいつもR子さんのほう。彼からは「今は忙しくて無理。ごめんね。時間ができたら連絡するね」という返事がほとんどで、出会ってから1年経っているのに、デートの回数は数えられる程度…。
よくよく話を聞いてみると、そのほとんどが平日の夜にR子さんが手料理を用意する自宅デートで、彼は終電で帰っていくのだそう。休日にどこかへ出かけたり、旅行したりすることはこれまで一度もありません。
「とても忙しい人なので、頻繁に会えなくても仕方ないと思っています。彼のことを応援したいですし、私の存在が少しでも彼の癒やしや支えになればうれしいです」とR子さん。
なんともケナゲです。
そんなR子さんに、「もう少し頻繁に会える人で、いい人はいないの?」と聞いてみたところ、
「彼から時間ができたら連絡すると言われているし、会ったときには私のことを好きだと言ってくれます。それはウソじゃないって思えます。だから、いずれもっと頻繁に会えるようになることを信じています。ほかの人を探すつもりはありません」との答え。
ますますケナゲです。
ですが、一見ケナゲなR子さんの思考こそが、結婚を遠ざけてしまっているのです。
「婚活アプリで出会った人は、結婚を考えている」という妄想
Y介さんがR子さんに「好き」と言ったのは事実です。
しかし、彼はR子さんに「結婚しよう」と約束したわけではありません。会うのは平日の夜だけ。しかもその機会も、ここ数ヶ月はない状態とのこと。
R子さんに「彼に、結婚するつもりがあるか聞いたことはある?」と問うと、
「まさか、そんなこと自分からは聞けません。でも、いい歳のふたりがつきあっているんだから、彼は当然結婚のことを考えていると思います。だって婚活アプリで出会った人ですよ。結婚する気があるってことですよね?」
これは、かなりキケンな解釈です。むしろ「妄想」といっていいレベルです。
厳しい言い方をすると、いまのR子さんは、「自称カノジョ」です。
R子さんは、彼との間に「実際に起きていること」ではなく、自分が見たい部分だけを見て、彼の「言葉」を都合良く解釈してしまっている可能性があります。
このまま事実確認を怠ったままズルズル時が過ぎ去れば、貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。
では、実際に起きたことを整理してみましょう。
・彼が「好きだ」と言った。
・会うのはR子さんの自宅で、終電で帰るまでの3時間ほどを共にする。
・最近はほとんど会えていない。
起きていないことも整理してみます。
・結婚の約束はしていない。
・結婚に向かう具体的なアクションは、特にない。
・彼から「時間ができたら連絡する」と言われたまま、連絡がない。
以上が、事実です。
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