彼の言葉にすがって待ち続ける「自称カノジョ」 。男性の本音が透けて見える、言葉以外のものとは

2023.10.25 LOVE

ハイスペックな年下男性「好き」とは言ってくれるけれど…

39歳の会社員R子さんは、清楚で可憐な雰囲気で年齢より若く見えるタイプ。職場では、丁寧な仕事ぶりで一緒に仕事をする人に安心感を与える女性です。

あなたのまわりにもいらっしゃるであろう、笑顔が素敵で感じの良い女性をイメージしてください。

R子さんは、会社でも友達の間でも「なぜ結婚してないのかわからない」と言われるそうです。ご本人も「なぜだろう?」と思っているとのことでしたので、ここはひとつ、大きなお世話ですが、私が勝手に「R子さんが結婚していない理由」を解説しましょう。

 

R子さんには、実は1年ほどお付き合いしている彼がいます。

婚活のために登録したマッチングアプリで出会った、大手商社に勤務する「ハイスペック年下男性」です。

しかし、そのY介さんは仕事がとても忙しい様子で、デートの時間もなかなかとれません。

連絡するのはいつもR子さんのほう。彼からは「今は忙しくて無理。ごめんね。時間ができたら連絡するね」という返事がほとんどで、出会ってから1年経っているのに、デートの回数は数えられる程度…。

よくよく話を聞いてみると、そのほとんどが平日の夜にR子さんが手料理を用意する自宅デートで、彼は終電で帰っていくのだそう。休日にどこかへ出かけたり、旅行したりすることはこれまで一度もありません。

「とても忙しい人なので、頻繁に会えなくても仕方ないと思っています。彼のことを応援したいですし、私の存在が少しでも彼の癒やしや支えになればうれしいです」とR子さん。

なんともケナゲです。

 

そんなR子さんに、「もう少し頻繁に会える人で、いい人はいないの?」と聞いてみたところ、

「彼から時間ができたら連絡すると言われているし、会ったときには私のことを好きだと言ってくれます。それはウソじゃないって思えます。だから、いずれもっと頻繁に会えるようになることを信じています。ほかの人を探すつもりはありません」との答え。

ますますケナゲです。

ですが、一見ケナゲなR子さんの思考こそが、結婚を遠ざけてしまっているのです。

 

 

「婚活アプリで出会った人は、結婚を考えている」という妄想

Y介さんがR子さんに「好き」と言ったのは事実です。

しかし、彼はR子さんに「結婚しよう」と約束したわけではありません。会うのは平日の夜だけ。しかもその機会も、ここ数ヶ月はない状態とのこと。

R子さんに「彼に、結婚するつもりがあるか聞いたことはある?」と問うと、

「まさか、そんなこと自分からは聞けません。でも、いい歳のふたりがつきあっているんだから、彼は当然結婚のことを考えていると思います。だって婚活アプリで出会った人ですよ。結婚する気があるってことですよね?」

これは、かなりキケンな解釈です。むしろ「妄想」といっていいレベルです。

厳しい言い方をすると、いまのR子さんは、「自称カノジョ」です。

R子さんは、彼との間に「実際に起きていること」ではなく、自分が見たい部分だけを見て、彼の「言葉」を都合良く解釈してしまっている可能性があります。

このまま事実確認を怠ったままズルズル時が過ぎ去れば、貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。

 

では、実際に起きたことを整理してみましょう。

・彼が「好きだ」と言った。

・会うのはR子さんの自宅で、終電で帰るまでの3時間ほどを共にする。

・最近はほとんど会えていない。

 

起きていないことも整理してみます。

・結婚の約束はしていない。

・結婚に向かう具体的なアクションは、特にない。

・彼から「時間ができたら連絡する」と言われたまま、連絡がない。

 

以上が、事実です。

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