子どもは欲しいけど、挿入が痛くてうまくいきません【宋美玄先生に聞く 更年期のこと、私たちの体のこと】#11
毎回大好評!公開取材シリーズ4回目、今回のテーマは「更年期、私たちの体、そしてセックスのこと」。
更年期という時期の過ごし方、体に現れる変化、そしてちょっと気になるセックスや膣まわりのことなど、読者からの生の声を宋美玄先生にズバリ質問。さらには、公開取材に参加してくれた皆様からの質問にリアルタイムで答える形で取材を進めました。
今回は「お寄せいただいたすべての質問にご回答いただく」ハードな公開取材でしたが、なんと60分で24もの質問に答えていただきました!
1時間の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は11本目です!
*この公開取材を最初から読む*セックスの挿入が痛くてたまりません
39歳です。結婚したのですが、セックスの挿入が痛くて入らないことが多いです。身体が固く、脚が開かないことが関係あるのかなと思っています。子どもは欲しいと思っているのですが、そんな自分に悩んでいます。
宋先生:実は、このような患者さんはすごく多いのですが、身体が固いのは関係ありません。シムスの体位というのを調べていただければ、身体が固くてもセックスは可能です。
セックスの挿入は、最初は誰でも痛いものです。膣の狭いところにペニスが入って処女膜は裂けるし、奥も広がる感じなので。
相手の男性が血気盛んな若者で、セックスしたい気持ちが強い場合は、多少女性が痛がってもやり遂げちゃうんですよね。でも、ある程度心に余裕があって優しい男性が相手だと、「痛いのなら、やめておこう」となる。
膣痙攣など痛みが強い人や、処女膜強靭症などで膣の入口が針金のように硬い人もいます。その場合、膣ダイレーターでちょっとずつ広げるのがおすすめです。
>>膣ダイレーター子どもに関しては、39歳であれば並行して不妊治療のクリニックに相談したほうが良いと思います。
カンジダは相手にうつる?
質問者:48歳です。私はカンジダになりやすいのですが、先日パートナーが「亀頭部がヒリヒリする」と言って病院に行き、抗生剤を処方されていました。セックスをしたら、またパートナーにそういう症状が出てしまうのではと思うと、怖くてセックスできません。
宋先生:カンジダじゃないと思いますよ。カンジダっていうのは常在菌で誰でも持っているものだし、それで亀頭がヒリヒリするような症状は出ないですよ。それに、抗生物質を出されたのならカンジダじゃないってことです。これは、摩擦で剥けちゃったんじゃないですかね?
カンジダは治療も予防もできるのでご相談くださいね。
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(文/星雅代)