もはや更年期女性の新常識?「イソフラボン」で若さとキレイを底上げ!効果と摂取のポイント
イソフラボンとはどんな栄養素?
イソフラボンは、主に大豆の胚芽部分に多く含まれている植物性ポリフェノールの一種です。
化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、植物性エストロゲンと呼ばれています。
現在、イソフラボンは人間のからだに必須の栄養素とはされていません。
しかし、女性ホルモンが減少する更年期には、エストロゲンを手助けする成分として注目されています。
女性に嬉しい!イソフラボンの摂取メリット
以下では、イソフラボンを摂取するメリットを具体的に3つご紹介します。
1.美肌効果
イソフラボンの摂取は、美肌ホルモンと呼ばれているエストロゲンの働きを補助し、若々しい肌の維持に役立ちます。
具体的には、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンを増やしたり、肌のターンオーバーを促したりする効果が期待できます。
2.更年期症状の予防・緩和
更年期症状の主な原因は、エストロゲンが減少し、ホルモンバランスが乱れることです。
イソフラボンを摂取することで、ホルモンバランスを整え、更年期のホットフラッシュやイライラ、不眠などの症状の予防・緩和に働きかけます。
3.骨粗しょう症やがんリスクの低下
エストロゲンは骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあるため、イソフラボンの摂取は骨粗しょう相症のリスクを下げるのにも役立ちます。
また、さまざまな研究の結果、日常的なイソフラボンの摂取は、がんリスクを低下させるとの報告もあります。
イソフラボンの効果的な摂取方法
イソフラボンの日常摂取量は、15~22mg/日です。
前述したメリットを実感しやすくするには、40~45mg/日ほど摂取するといいでしょう。
ただし、食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」では、イソフラボンの安全な摂取目安量の上限値は70~75mg/日とされています。
イソフラボンを摂る場合は、上限値を超えないように気をつけましょう。
以下では、イソフラボンの効果的な摂取方法をご紹介します。
1.食べ物からの摂取
イソフラボンは、豆腐や納豆、豆乳、みそ、しょうゆなどの大豆製品に含まれています。
食材に含まれるイソフラボンの目安量は、豆腐1丁(300g)に約80mg、納豆1パック(45g)に約35.5mg、きな粉大さじ1(6g)に約9.6mgです。
大豆をそのまま食べられる食材を選ぶと、効率よくイソフラボンを摂取できます。
2.サプリメントから摂取
日常的に大豆製品を食べることが少ない方は、サプリメントを活用しましょう。
ただし、特定保健用食品としてのイソフラボンの場合、日常の食事で大豆食品を摂取していることを前提に、安全な上乗せ摂取量の上限値は30mg/日(アグリコン型として)です。
1日の上限量を超えないように気をつけましょう。
イソフラボンのサプリメントを選ぶなら、分子が小さく吸収効率がいい「アグリコン型」がおすすめです。
つづき▶女性ホルモンを整える漢方薬ってあるの? イソフラボンで若々しさを保つには?__記事はこちらから
<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。
表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
Youtubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。
2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。
1 2
スポンサーリンク