「しきこう」ではありません。「敷衍」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「敷衍」です。
「敷衍」の読み方は?
「敷衍」は「敷」の読み方だけでなく「衍」の読み方にも戸惑ったのではないでしょうか。
「敷く(しく)」や「敷布(しきふ)」といった言葉でお馴染みの「敷」や、「行」の形に似た「衍」を見て、「敷衍」を「しきこう」「しきぎょう」と読んだ人は少なくないはずです。ですが、残念ながらその読み方は間違い。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ふえん」です。
「敷衍」とは
1 おし広げること。
2 意味・趣旨をおし広げて説明すること。例などをあげて、くわしく説明すること。出典:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。「敷衍」の他、「布衍・敷延」とも書きます。
まず「敷」には「し(く)」という訓読みの他、音読みで「フ」と読みます。「フ」と読む読めそうで読めない言葉に「敷設」があります。「しきせつ」ではありませんよ。「敷設」は「フセツ」と読み、“装置や設備を設置すること”という意味があります※。主に鉄道・電話・水道などの設置に用いられます。
「衍」には
①はびこる。あふれる。
②しく。ひろげる。ひろがる。
③あまり。余分な。
④ひろい。おおきい。出典:衍|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。「敷衍」の「衍」は②を表します。
「衍」は日本漢字能力検定1級に相当する漢字で、日常生活で用いられることはほとんどありません。「敷衍」が「敷延」とも書き表されるように、「衍」がつく言葉もまた、常用漢字である「延」で表されることがほとんどです。
たとえば「蔓衍(まんえん)」は、その読み方から想像できる通り、以下の意味があります。
草などが、のびひろがること。また、伝染病などがはびこりひろがること。
出典:小学館 デジタル大辞泉
「蔓延」の表記の方が馴染み深いと思いますが、「蔓衍」とも書きます。
※出典:フセツ|言葉|漢字ペディア
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