「わらび」でも「よもぎ」でもありません。「蕺草」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「蕺草」です。
「蕺草」の読み方は?
部首「艹(くさかんむり)」や「草」の漢字から、植物の名前を表していることまではなんとなく分かったという人は少なくないはずです。ただし、タイトルにもある通り、「蕺草」が表しているのは「わらび」でも「よもぎ」でもありません。
ちなみに「わらび」は漢字で「蕨」、「よもぎ」は漢字で「蓬」と表します。
「蕺草」はこんな植物です。
日陰の湿地に生え、高さ15~35センチ。全体に悪臭がある。葉は広卵形。夏、淡黄色の小花を穂状につけ、その基部に白い苞ほうが十字形につき、花びらのように見える。整腸・解毒・利尿などの民間薬として用いる。
出典:小学館 デジタル大辞泉
“全体に悪臭がある”が気になる記述かと思います。どちらかといえば苦手な人は多い印象ですが、個人的には“悪臭”という表現で想起される匂いというよりは、癖の強い臭いといった方が伝わりやすい気がしています。
正解は……
「どくだみ」です。「どくだみそう」とも読みます。
日常においては漢字で表されることはほとんどなく、カタカナで表されるのが一般的です。
「どくだみ」という特徴的な名称の由来は諸説あります。「毒溜め」からきている説の他、新村出『語源をさぐる』(講談社、1995年)によると、江戸時代中期の儒学者・新井白石の著した語学書「東雅」にある「毒をダミする」が語源とされています。「ダミ(矯み)」は「矯正する」「止める」などを意味し、「どくだみ」とは毒を直す草ということになります。
参考文献
- ドクダミ Houttuynia cordata THUNB. (ドクダミ科) 今月の薬草 社団法人日本薬学会
- ドクダミ | 学校法人 東邦大学 薬学部付属薬用植物園
- ドクダミの白い花 – ことばマガジン:朝日新聞デジタル
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