48歳、パンツ一丁でぎっくり腰!更年期女性が温泉旅行で起こした赤面エピソード【ぎっくり腰(急性腰痛症)への正しい対処法】
パンツ姿のまま……動けない!?
愛子さん(48歳)は、3連休に家族で久しぶりに温泉旅行へ行くことになりました。
「遠方まで出かけたので、3時間ほど車に揺られて座りっぱなし。それがいけなかったのか、温泉の脱衣所で服を脱ぐときに、突然、腰に異様な激痛が走ったんです」
なんと、そのまま動けなくなってしまったという愛子さん。
「上半身は肌着が半分だけ顔にかかったまま、下はパンツと靴下というひどい有様で……四つん這いになって痛みに耐えていました」
中学生の娘さんは、愛子さんを心配しつつも、恥ずかしさで真っ赤になってうつむいていたそうです。
まさかの「ぎっくり腰」で温泉旅行も台無し
その後、娘さんにサポートをしてもらって、愛子さんはなんとか服をきて部屋に戻ることができました。
「結局、せっかくの温泉にも入れずで……娘からは『旅行が台無しになった』『脱衣所でパンツ1枚で動けなくなるなんて最低』と文句をいわれっぱなしです」
娘さんから話を聞いたご主人と息子さんにも爆笑されて、さらに落ち込む愛子さん。
「なにもこんなときにぎっくり腰にならなくてもいいのに……自分の運のなさに嫌気がさしました」
更年期は突然のぎっくり腰に注意して!
【1】更年期にぎっくり腰がおこりやすい理由
ものを持ち上げたり、腰をひねったりしたときに、突然腰に痛みが生じて動けなくなる状態がぎっくり腰です。
医学的には「急性腰痛症」といいます。
更年期になると、女性ホルモンの急激な減少により、自律神経が不安定な状態になるため、血液循環が悪くなり、ぎっくり腰が起きやすくなると考えられています。
また、加齢による筋力の低下に加えて、女性ホルモンの減少は背骨や手足の関節を支える筋肉量の低下や関節の軟骨不足を引きおこし、更年期の腰痛の原因とされているのです。
【2】ぎっくり腰への対処法
以下のような、腰に急激な負荷がかかる姿勢や動きはぎっくり腰になりやすいので気をつけましょう。
・前かがみの姿勢で重い荷物を急に持ち上げる
・ひざを曲げずに前かがみでものをひろう
・長時間、中腰の姿勢をとる
・くしゃみや咳で急に姿勢を変える
・ベッドからおき上がるときに、急に腰をひねる
・からだを強くひねる運動(ゴルフやテニスなど)をする
また、ぎっくり腰になった直後は、痛みがひくまで安静にしてください。
ひざを曲げて横向きに寝る、横向きでひざを抱えるといったように腰に負担がかからない姿勢をとるとよいです。
痛みで動けず、すぐに横になれない場合は、四つん這いの姿勢で休んで様子をみましょう。
つづき▶【後編】では、ぎっくり腰対策におすすめの漢方薬について伺いました__こちらから読む
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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