お願い、職場で身体を触るのはやめて…想定外の三角関係
若い男性の身体に溺れて、若い女性に嫉妬する
「セックスも、やっぱり手放せないんです。若いうえに元スポーツマン。そんな身体に、自分が溺れきっているのがわかります」
現在は、週に2回くらいの頻度で会っているモトコさんとコウキさん。ホテルに行くだけでなく、おいしいものを食べたり、話題のスポットに出かけたりとデートを楽しんでいる。恋愛の愚痴を聞かされることもある。
「彼女とは、まだ身体の関係がないみたいなんですよね。待っててほしいといわれて、彼もそれを尊重しているようです。そんな話をしたあとに私と2回して、『あー、すっきりしたー!』っていわれると、悲しくなりますよ。セフレだっていうのはよくわかっているんだけど……これって嫉妬なのかな。彼のことを好きかというとそれは違う気もするので、彼女の若さに嫉妬しているのかもしれません」
守らなければならないものが多い人ほど、弱くなる
彼は彼で悩んでいるのかもしれない。けれど、モトコさんのほうが守るものが多いだけに、悩みが深いように見える。家庭を壊す気はないし、もし職場でバレてしまえば苦しい立場に置かれるのはモトコさんだ。仕事を失っては困る。
「もうしばらくしたら彼女の誕生日なので、ふたりで東京へ旅行にいくそうです。そのとき、関係も進展するんでしょうね。なのに相変わらず職場で私の身体を触ってくるし、次のデートの日程も強引に決められちゃう。彼女と旅行から帰ってきて2日後ですよ。何を考えているか本当にわからなくなってきています」
モトコさんの口調に、疲れが見えはじめた。本人もそう感じているらしく、いまは元カレ(といっても不倫関係だが)と食事の約束をしてみた。ただ、気持ちを紛らわしたい。
この先どうするのかはコウキさんが、ではなく、モトコさんが決めることであってほしい。
この話の前編>>>11歳下の男性との職場不倫。若い身体の魅力に抗えない
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三浦ゆえ・著/